カンタス航空は現地時間の4月29日、新しいパイロットユニフォームを発表。新ユニフォームは7月からフィッティングが開始され、2016年末までに全てのパイロット約3,000人のユニフォームが刷新される。

2016年末までに全パイロットが新ユニフォームに切り替わる

カンタスのパイロットユニフォームの刷新は13年ぶりとなる。同社は2017年後半のボーイング787-9ドリームライナーの導入に向け、2016年2月に170人のパイロットを採用。カンタスグループのアラン・ジョイスCEOは、「今回は新しい雇用の機会創出や来年納入されるボーイング787-9ドリームライナーへの期待が表れています」とコメントしている。

オーストラリア人のファッションデザイナー、マーティン・グラント氏によってデザインされたユニフォームは、モダンでスマートな濃紺のシングルスーツで、1930年代のカンタスの最初のパイロットユニフォームを彷彿(ほうふつ)させるようなノスタルジックなデザインとなっている。マーティン・グラント氏は今回のデザインに対して、「新デザインはクラシックな海軍のパイロットユニフォームから着想を得て、モダンで着用しやすく、見分けやすさがほしいというパイロットの皆さんからの意見を反映させました」とコメントしている。

デザインはオーストラリア人のマーティン・グラント氏が担当

スーツにオーストラリア・メリノ・ウール、シャツにコットンなどと、ユニフォームの生地・材料はオーストラリア産のみを採用。男性用は細身のズボン、女性にはフェミニンなズボンと女性専用ネクタイを展開し、ジャケットの背中には差し色として赤いベント(切れ目)がデザインされている。

帽子は防水加工された白いクラウンに濃紺の鍔をデザイン。キャプテンの帽子の刺しゅうには今回、オーストラリアの国花であるゴールデンワトルを採用し、帽章にはカンガルーロゴが金色でシンプルに刺しゅうされている。このロゴはカンタスが初めてロンドン行きの運航を行った1947年に最初に導入されたカンガルーロゴで、胸章にも使用している。また、ネクタイピンにはオーストラリアの国章がデザインされている。