米NVIDIAは6日(現地時間)、「NVIDIA Special Event」を開催し、Pascalアーキテクチャを採用したデスクトップ向け新GPU「GeForce GTX 1080」を発表した。27日に発売し、価格は599ドル。

GeForce GTX 1080

「GeForce GTX 1080」は、NVIDIAの新GPUアーキテクチャ「Pascal」をベースとしたコンシューマ向けGPU。製造プロセスは16nm FinFET、メモリに既存のGDDR5から高速化したGDDR5Xを採用する。

プロセスは16nm FinFET。新たに採用するGDDR5Xのデータレートは10Gbps

前世代のMaxwellアーキテクチャからさらに性能が向上、イベントに登場したNVIDIA CEOのジェンスン・ファン氏によると、前世代のハイエンドモデル「GeForce GTX 980」のSLI構成や「GeForce GTX TITAN X」を超えるパフォーマンスを実現するという。

「GeForce GTX 980」のSLI構成や「GeForce GTX TITAN X」を超える性能を実現

「GeForce GTX TITAN X」と比較して、性能は2倍、電力効率は3倍になるという

CUDAコア数は2,560基、ベースクロックは1,607MHz、ブーストクロックは1,733MHz、メモリは256bit接続の8GB GDDR5X、メモリスピードは10Gbps、メモリ帯域幅は320GB/s。TDPは180W。補助電源ピンは8ピン×1。ディスプレイ出力はDisplayport 1.4、HDMI 2.0b、DL-DVI。7,680×4,320@60Hzの画面出力に対応する。

「GeForce GTX 1080」は5月27日に発売。価格は599ドル。通常モデルと「Founders Edition」なるモデルも用意されるようで、こちらの価格は699ドル

GeForce GTX 1070も合わせて発表

イベントではGeForce GTX 1070も合わせて発表となった。こちらは8GB GDDR5を搭載。6月10日発売予定で、価格は379ドル。「Founders Edition」は449ドル。

「GeForce GTX 1070」はさらっとした紹介。メモリは通常のGDDR5のようだ