俳優の小泉孝太郎が2日、6月6日にTBSの月曜名作劇場枠で放送される主演ドラマ『推理作家 朝比奈耕作シリーズ「花咲村の惨劇」』(21:00~22:54)の囲み取材に出席した。

朝比奈耕作を演じる小泉孝太郎

ミステリー作家・吉村達也さんによる『朝比奈耕作シリーズ』の初ドラマ化となる本作は、小泉演じる推理作家・朝比奈耕作がひょんなことから事件に関わることになり、作家としての観点から事件を解決していくミステリー。第1弾となる『花咲村の惨劇』では、一人の女性の死から始まる連続殺人事件、そして、雄大な自然に囲まれた花咲村が抱える秘密に迫る。

小泉は、「おどろおどろしさがある。『金田一耕助シリーズ』のような世界観に近い作品でありながら、新しさを感じる」と作品の魅力を紹介。「朝比奈耕作は推理作家という立場なのでニュートラルに、誰と出会ってもなじむようなキャラクターがいいと思い、普通の青年を意識。主役というのも考えずにいる方が多かった」と役作りについて説明した。

また、「原作があるものはものすごいプレッシャーを感じる」と打ち明けた小泉。撮影時に原作者・吉村さんの奥さんと会い、「主人も喜んでいると思います」と声をかけてもらったそうで、「とても喜んでくださって励まされました」と振り返った。その日は桜のシーンの撮影で、「翌日が大雨だったので1日ずれてたら散っていた、これしかないタイミングだった」と言い、「あの日のロケのことは強烈に覚えています。目に見えない力も支えてくれた作品。それが映像から伝われば幸せ」と熱く語った。

そして、「朝比奈としての自信ができた」と手ごたえも。今回の原作『花咲村の惨劇』のほかに、『鳥啼村の惨劇』『風吹村の惨劇』『月影村の惨劇』もあることから、「"花鳥風月"制覇したい」と今後の展開にも意欲を見せた。

東田陽介プロデューサーは「『浅見光彦』『窓際太郎』と数々の代表作がある中の新たな一角に組み込めるような面白い新シリーズに」と立ち上げた思いを説明。主演は「小泉孝太郎さんしかない」と企画書の段階から確信していたそうで、「さわやかでイケメン、そしてほかの人にはない品がある。唯一無二のキャラクター」と語った。