フォステクスは5月2日、木製ハウジングを採用した密閉型ヘッドホン「TH610」を発表した。発売は6月上旬で、希望小売価格(税別)は75,000円。

TH610

TH610は、ハウジングに黒胡桃無垢削り出し重硬材を使用した密閉型ヘッドホン。磁束密度が1テスラの50mmドライバーユニットを搭載し、低歪率と広いダイナミックレンジを実現している。

振動板には、独自技術による「バイオダイナ」を採用。内部パーツにアルミニウムやマグネシウムを使用することで高い質感と軽量化を実現している。また、バッフル板に共振音の発生を低減する高比重型樹脂を採り入れており、音の解像度を高めている。

ケーブルは着脱式で、独自形状のコネクタに接続する。ケーブル側端子とヘッドホン側端子に耐摩耗性と耐食性に優れたロジウムメッキ処理を施している。付属品として、導電性のよい純銅製ケーブルを同梱。別売ケーブル「ET-H3.0N7BL」を使うと、バランス接続も行える。

主な仕様は、再生周波数帯域が5Hz~45kHz、インピーダンスが25Ω、感度が98dB、最大入力が1,800mW、ケーブル長が3m(Y型)、プラグが6.3mm標準、重量が約375g。

プロ向け2機種も発表

同時に、プロ向けヘッドホンとして、開放型の「T20RP mk3n」と密閉型の「T40RP mk3n」も発表した。ともに発売は5月下旬で、希望小売価格は税別20,000円。

T20RP mk3n

T40RP mk3n

T20RP mk3nとT40RP mk3nは、高耐熱ポリイミドフィルムに銅箔エッチングを施す「RP(Regular Phase)振動板」を採用したプロ向けヘッドホンだ。低反発イヤーパッドを採用。ケーブルは着脱式で、3mと1.2mのケーブルを1本ずつ同梱している。

再生周波数帯域は、T20RP mk3nが15Hz~35kHz、T40RP mk3nが20Hz~35kHz。感度はT20RP mk3nが92dB、T40RP mk3nが91dB。その他の仕様は共通で、インピーダンスが50Ω、最大入力が3,000mW、ケーブル長が1.2m、重量が315g(ケーブル含まず)。

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