宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月27日、フィリピン共和国の第1号超小型衛星「DIWATA-1」の国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」からの放出に成功したと発表した。

DIWATA-1は、フィリピン科学技術省(DOST)、フィリピン大学ディリマン校、東北大学、北海道大学が共同開発した50kg級の超小型衛星で、3月23日に米国フロリダ州より打ち上げられた。

同衛星には魚眼カメラ、地上解像度3mの望遠鏡など、倍率の異なる4種類の撮像装置が搭載されており、台風や集中豪雨等の気象災害の監視、農業、漁業、森林、環境のモニターなど、フィリピン共和国での多様な社会課題の解決のためのリモートセンシング情報の提供に活用される予定だ。

なお、DIWATA-1について詳しくは大塚実氏によるレポート「フィリピン初の人工衛星『DIWATA-1』が公開、北大・東北大が開発に協力」を読んでいただきたい。

DIWATA-1の「きぼう」からの放出時 (C)JAXA