SCSK北海道は4月27日、自社開発した巡回点検効率化ソリューション「点検当番」に点検品質向上を目的とした強化版「CHECKROID」を提供開始した。

点検当番は巡回・点検業務を目的として開発し、2012年から提供をしており、これまで顧客から点検品質の向上に対して機能改善の要望を受けていた。今回、それらの要望を点検当番に実装し、新たにCHECKROIDとして提供を開始する。

「CHECKROID」のイメージ

CHECKROIDは点検当番で実現していた巡回・点検業務、スケジュール管理、証跡管理、承認管理などの業務システム機能を大幅に拡充・改善しており、単なる巡回・点検業務の電子化のみならず、徹底した品質・コンプライアンスを実現することが可能となったという。

具体的には、作業者の点検結果に対して上長など指定の権限を保持するユーザが確認後、承認記録を付与する「承認機能」では、承認結果として帳票上に承認者名と承認日時を出力することができる。

また、点検対象となる装置や設備に対してCHECKROIDで識別可能な文字列で生成されたQRコードを貼り付け、それを読み込むと該当の点検計画が取得できる「QRコード読み込み」では、装置や設備台数が膨大な場合に必要なデータのみを取得することで点検ミスを軽減することが可能だという。

さらに、点検結果をシステム上からPDFまたはExcelの形式で出力する「帳票印刷」では、CHECKROIDに登録したExcelファイルイメージで点検結果を出力することができるため、帳票レイアウトのカスタマイズが不要でPCのWebブラウザからの出力のほか、タブレット端末からモバイルプリンタへ出力することも可能となっている。

そのほか、タブレット端末で行う点検パターンにおいて文字列・数値入力などの11種類に加え、「自動計算」「画像表示」「写真撮影」などの新しい点検パターンが追加された。蓄積した点検結果を抽出してBIツールと連携し、点検データの分析をすることができる。