サントリーホールディングスは4月22日、熊本地震に伴い、九州エリアにおける酒類の出荷状況について発表した。これによると、4月下旬より「金麦」シリーズ(缶)、「ザ・モルツ」などの出荷を一時見合わせるという。

今回一時出荷見合わせとなるのは、サントリービールの商品である「金麦」シリーズ(缶)、「ザ・モルツ」。このほか、「ザ・プレミアム・モルツ」(瓶・缶・樽)、「ザ・モルツ」(瓶・樽)、「金麦」(樽)、「オールフリー」(缶)などは、継続販売する。

さらに、サントリースピリッツの商品である「角瓶」などの主要ウイスキー商品やRTD「-196℃」シリーズなどの主力商品を優先して継続販売するとのことだ。

今回の震災の影響により、サントリー九州熊本工場及び近隣の配送センターでは、一部設備に損壊があったことから、操業停止が続いているという。一方、現在九州熊本工場以外の3ビール工場においては、増産体制を取り、全国の需要に対する供給量を確保している状況となっている。

一部商品の出荷見合わせについては、九州以外から九州エリアへの輸送量が急増したことにより、配送手段が確保できない事態となったためだという。

同社広報担当者によれば、「出荷見合わせの時期は、5月中旬までを予定しており、その時点で再度検討する」とのことだ。同社は今後の見通しについて、配送体制確保の状況をみながら判断する予定としている。