"虫ドル"ことタレントのカブトムシゆかり(27)が、このほど行われたdTV特番『プレゼンチャンピオン~テラフォーマーズ編~』(配信中)の収録に臨んだ。カブトムシや虫に造詣が深いことでも知られるカブトムシゆかり。人型に進化した"あの生物"をテーマに描かれた漫画『テラフォーマーズ』も当然チェック済みで、実写化にも注目していたという。

今月24日から配信中の同番組は、29日公開の映画『テラフォーマーズ』とその前日譚が描かれるdTVオリジナル『テラフォーマーズ / 新たなる希望』(4月24日より配信)の魅力をプレゼンするというもの。カブトムシゆかりは、そのプレゼンターに抜てきされた。

収録後、カブトムシゆかりが取材に応じ、番組の感想、原作の魅力、映像化についての本音を語った。

タレントのカブトムシゆかり

虫界がざわついた実写化

テレビの最前線で活躍されている方々の前でうまくプレゼンできるか、不安でした。映画に対しての気持ちをきちんと伝えられるか、収録前はいっぱいいっぱいで(笑)。女性目線と虫好きからの目線でプレゼンさせていただいたんですが、いろいろな見方があるということを知ることができました。アクション、恋愛、友情、家族愛。どのキャストさんに着眼するかで、思い入れが変わってきます。原作を読みながら作品を見て、いろいろ考察するのもきっと楽しいと思います。

ツイッターで虫好きの方々をフォローしているんですが、『テラフォーマーズ』が「このマンガがすごい!」(13年)を受賞した時にその人たちの間で「昆虫をベースにしているらしい!」と話題になっていました。ネット上では「最強の虫」論争がずっと続いていて、パラポネラ(「最強の蟻」といわれるサシハリアリ)はその常連。そういう虫も取り上げられているので、「このマンガ熱い!」と盛り上がったんです。虫界がざわつきました。

ちなみに、私はオオスズメバチが最強だと思っています。攻撃力と防御力、どちらも兼ね備えていることが「最強」を語る上で重要で。残念ですが、カブトムシは動きが遅い(笑)。リオックという肉食系の巨大コオロギを最強とする意見もあるんですが、やっぱり空を自由に飛べるのは大きな武器なのでオオスズメバチ最強説になってしまう。でも、個人的にはカブトムシであってほしいです(笑)。

愛する虫との向き合い方

日頃フィーチャーされることの少ない昆虫の、知られざる生態に注目しているところが原作の魅力です。多くの人が名前を知らないような虫にも自分の身を守る能力がたくさんあります。それを人間サイズに置き換えたらどれだけの威力になるのか? 私がよく行く昆虫館にも原作者さんがよく来ていたと館長さんがおっしゃっていて、そうやってあらゆる方面からリサーチなさっているので、虫好きをうなずかせる知識、そして納得するキャスティングの虫が登場するんだと思います。

知識を詰め込み過ぎると試験勉強みたいになってしまうので、"フィールド"を重視するのが私流の虫勉強法。昆虫を採集する森に出て、そこで出会った虫だと自然に覚えることができます。図鑑などの知識だけだと、そこには思い出がないのですぐに忘れてしまいます。とにかくたくさんの昆虫に出会い、それぞれと思い出を作ることを大切にしています。

続編に期待すること

初めて実写化を聞いた時、原作での虫の機敏な動きをどうやって再現するのか気になりました。アニメ化でもギリギリできるのかどうか。そのくらい困難なことだと思っていましたが、映像を観た時にその迫力に圧倒されました。虫のサイズだから成立していたバトルがこんなことに! サバクトビバッタの山下(智久)さんのバトルシーンは必見です。

映画は火星に行った初日からスタートします。原作はそれから先にどんどん進んでいて、もっといろいろな虫が出てくるので、勝手に続編への期待が膨らんでいます(笑)。原作に登場していない虫を考えるのが楽しいんですけど、結構いっぱい出てるんですよね(笑)。私もバグズ手術を受けたいんですが、生存確率30%に漏れてしまった人たちの行く末などが描かれていて、やっぱりリスクが高いことなんだなと。原作はキャラクターが死ぬまでに生い立ちがかなり描かれるんですが、映画はすぐに火星の話からはじまります。だからこそまずは映画を見て、次にdTV、そしてもう1回映画を見てほしい。それぞれのセリフや関係性が、dTVを見るとより理解できます。そういった意味でも、原作ファンの方々はdTVもチェックしておいた方がいいと思います。