技研商事インターナショナルはこのほど、「推計貯蓄階級別世帯数データ」の最新版を発表した。

"世帯あたり貯蓄高"を市区町村ごとにランキング

同データは、総務省の「住宅・土地統計調査」に収録されている年収階級別・住宅の所有形態別世帯数の比率を算出し「国勢調査」に掛けあわせ、さらに「家計調査年報」の年収階級別貯蓄高の分布にも掛け合わせることで作成されており、メッシュや町丁目単位で貯蓄高や純貯蓄高、貯蓄(純貯蓄)階級別の世帯数などが収録されている。

「世帯あたり貯蓄高ランキング(単位:万円)」

まず、同データの2010年版と今回の2014年版を用いて、東京・名古屋・大阪の市区町村を「世帯あたりの貯蓄高」でランキングした結果、「東京都千代田区(2,356万円)」が1位に。同区の貯蓄高は2010年から増えており、2位の「福井県福井市(1,839万円)」に500万円以上もの差をつける結果となった。続いて「埼玉県さいたま市浦和区」が1,817万円で3位に。4位は、「香川県高松市」が1,815万円でランクインとなったが、同市の貯蓄額は減少傾向にあることがうかがえた。

"世帯あたり貯蓄高"をマップで表示

「貯蓄高マップ」(東京)

(名古屋) (大阪)

次に、東京・名古屋・大阪の市区町村を貯蓄高に応じて色分けし地図を作成。世帯あたりの貯蓄高が高いほど濃い赤で表されており、相対的に比較すると「東京>名古屋>大阪」という順になった。