米Appleが4月26日(現地時間)に発表した2016年度第2四半期(2016年1月～3月)決算は減収減益だった。同社の売上高の2/3近くを占めるiPhoneが販売台数16％減と失速し、また米国に次ぐ市場に成長した中国が売上高26％減と減速した。iPhoneの販売台数が減少するのは初めて、同社の減収は2003年以来である。またMacも販売台数12％減と落ち込み、売上高で初めてサービスがMacを上回った。

3月期の売上高は505億5700万ドルで前年同期比13％減。純利益は105億1600万ドルで同23％減、一株あたり利益は1.90ドルだった。売上高、1株利益ともにアナリストの予想平均を下回った。粗利益率は39.4%(前年同期は40.8%)。

iPhoneの販売台数は5119万3000台で前年同期比16％減、売上高は328億5700万ドルで同18%減。売上高全体に占めるiPhone売上高の割合は65％だった。iPadは販売台数が1025万1000台で同19%減。売上高は同19%減の44億1300万ドルだった。

Macの販売台数は403万4000台で前年同期比12%減。売上高は51億700万ドルで同9%減だった。

サービス(インターネットサービス、AppleCare、Apple Pay、ライセンス事業など)は売上高が過去最高に迫る59億9100万ドル(前年同期比20%増)だった。Apple TV、Apple Watch、Beats製品、iPod、Appleブランドのアクセサリなど「その他の製品」は、売上高21億8900万ドル(同30%増)だった。

地域別では、アメリカス、欧州、中国などの売上高がそれぞれ前年同期比10％減、5％減、26％減だったが、日本は24％増だった。

2016年度第3四半期(2016年4月-6月)については、売上高410億-430億ドル、粗利益率37.5～38%を予想している。これはアナリストの予想(売上高473ドル)を下回っており、また予想の範囲内の場合、昨年6月期の売上高496億ドルを下回る。