ケイデンス・デザイン・システムズ(ケイデンス)は4月25日、東芝がケイデンスの大容量フィジカル・インプリメンテーションツール「Innovus Implementation System」をモバイル向けメモリコントローラ設計に適用したと発表した。

Innovus Implementation Systemは、大規模分散並列処理アーキテクチャーをベースに構築されており、コア・アルゴリズムがマルチスレッディングや分散処理を活用することによって、標準的なハードウェア上でも大幅な処理規模と処理速度の向上を実現する設計環境を実現。東芝では、従来使用していたソリューションと比べて、ランダム・ロジックの配置・配線領域の面積を16%、消費電力を25%削減することに成功したという。

東芝は「今回、ケイデンス社の協力により、弊社のメモリコントローラ設計に対して、Innovus Implementation Systemが、有効なオプションであることを実証することができました。今回の設計を通して得た良い結果をベースに、今後、他の製品にも適用していく予定です。」とコメントしている。