国土交通省は26日、熊本地震で運転見合わせとなっていた九州新幹線の全線運転再開について発表した。施設の応急復旧工事終了後、27日9時頃から走行試験を開始し、順調に終了すれば同日14時台から熊本~新水俣間の運転を再開する予定だという。

九州新幹線は27日午後にも全線で運転再開できる見込みとなった

九州新幹線は4月14日夜に発生した熊本地震(最大震度7を観測)で回送列車1編成(800系6両編成)が脱線し、新玉名~新八代間を中心に施設被害も多数報告された。

地震発生直後から博多~鹿児島中央間の全線で運転を見合わせていたが、その後、20日から新水俣~鹿児島中央間、23日から博多~熊本間でそれぞれ運転再開。現在は博多~熊本間・新水俣~鹿児島中央間で、各駅に停車する「つばめ」(普通車全車自由席、グリーン券は空席がある場合に限り車内で発売」が運行されている。

熊本駅から車両基地へ向かう途中で脱線した回送列車については、「4/24までに全ての車両を現場から搬出」したと国交省。熊本~新水俣間についても、25日の時点で「応急復旧工事が順調に進めば、数日中に全線運転再開の見込み」としていた。27日9時頃からの走行試験が順調に終了し、14時台から熊本~新水俣間の運転を再開することで、九州新幹線は地震発生以来、13日ぶりの全線運転再開となる。