三菱重工業は4月22日、X-2(先進技術実証機)の初飛行に成功したと発表した。初飛行では県営名古屋空港(愛知県豊山町)を離陸後、上昇、下降、旋回などの基本特性の確認を行い、航空自衛隊の岐阜基地(岐阜県各務原市)に着陸した。

飛行している「X-2」 (出所:三菱重工業Webサイト)

X-2は、国産初のレーダーに探知されにくいステルス性能や高い運動性能など、将来の戦闘機に適用される機体、エンジンといった各種先進技術のシステム・インテグレーションを図った試作機。

同社は機体の取りまとめ企業として防衛装備庁の指導の下、220社におよぶ国内企業の協力を得ながら、2009年度から開発に取り組んできた。今後、同社は最先端の技術を駆使した防衛航空機の開発・生産および運用支援を通じて、日本の安全保障に貢献していくという。