独立行政法人国民生活センターは、液体の入ったスマートフォンケースからの液漏れに注意を呼びかけている。2015年以降、「漏れた液体でかぶれた」「においで気分が悪くなった」といった危険事例が5件、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に寄せられていたという。

国民生活センターが皮膚一次刺激性試験を行った4製品

先の報告を受けた同センターは、スマートフォンケースに封入された液体について、4製品を対象に皮膚への刺激性を調査(皮膚一次刺激性試験)。3製品が「強い刺激性」「皮膚腐食性あり」、残りの1製品が「中等度の刺激性」と評価された。なお、封入された液体について、人体に影響があると表示されていたのは2製品のみだったとしている。

同センターでは、消費者へのアドバイスとして、「液漏れが確認された場合には直ちに使用をやめること」、「液体が皮膚に付着したら直ちに洗い流し、液体がしみ込んだ衣類の使用は続けないこと」、「強いにおいにより体調を崩すことがあるため注意すること」を呼びかけている。また、事業者にたいしても、封入された液体の人体への影響を適切に表示することや、安全性に配慮し液体を変更するなどの措置を求めている。