キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは4月19日、「パワープロジェクター」シリーズの新製品として、高輝度な映像投写が可能な「WUX6010」と、短焦点でハイレンズシフト機構を搭載した「WUX450ST」を4月25日より発売することを発表した。

「WUX6010」

「WUX450ST」

両製品とも、WUXGA(1,920×1,200画素)の解像度に対応し、「WUX6010」は6,000lm、「WUX450ST」は4,500lmの高輝度な映像投写が可能。接続規格はHDBaseTに対応し、非圧縮のHD映像/音声/制御信号を1本のLANケーブルで伝送することができる。最長100mの長距離伝送が可能なため、長距離の配線工事が簡易となり、ほかのケーブルを利用して接続する場合に比べ、設置にかかる総費用を抑えることができる。

HDBaseTの仕組み

「WUX6010」はズームやフォーカスの位置に加え、画面のゆがみを補正するキーストーンや、レンズシフト、スクリーンアスペクト比、スクリーン色補正などの情報を登録できるポジションメモリー機能が搭載。手元のリモコンで、映像サイズ・ピント調整・位置調整を簡単に変更することができる。

「WUX450ST」はWi-Fi接続に対応し、専用アプリケーションを用いてPC(対応するOSはWindows Vista/7/8/8.1のみ)からワイヤレスで投写することができ、ケーブルのない環境で利用することが可能となっている。また、短焦点レンズに独自開発のハイレンズシフト機構を搭載し、投写画面を上方に約75%、左右に約10%シフトすることが可能なことから、机の下に設置した状態からでも映像を見やすい状態まで位置調整が可能となり、工事費用が発生する天吊り設置をする必要がなくなる。

多様な設置が可能に

キヤノンオンラインショップでの参考価格は、「WUX6010」が74万3,000円(レンズ別売)、「WUX450ST」が72万円。「WUX6010」に装着するレンズは、標準レンズだと3万1,000円前後の価格が予想されている。いずれも税別価格。

「WUX6010」レンズのラインアップ。短焦点固定レンズ(RS-IL03WF)と長焦点ズームレンズ(RS-IL02LZ)は22万5,000円前後、短焦点ズームレンズ(RS-IL05WZ)と超望遠ズームレンズ(RS-IL04UL)は、26万5,000円前後の価格が予想されている(税別)