熊本市交通局は19日の市電の運行について発表した。熊本地震の影響で全線運転見合わせとなっていたが、19日始発から一部区間を除き運転再開する。

熊本市電が一部区間を除き、19日始発から運転再開(写真は2014年撮影)

熊本市電は14日の地震で超低床電車「COCORO」の車体が一部損傷し、当面運休となったほか、16日未明の地震でも被害を受けた。国土交通省の災害情報にて、16日以降の施設被害として動植物園入口~健軍交番前間の軌道陥没、交通局前電停付近の歩道橋照明灯倒壊、杉塘~段山町間・上熊本駅前~県立体育館前間の軌道破断、上熊本駅前電停のホーム損傷が報告されている。16~18日にかけて、市電全線で運転見合わせが続いた。

19日始発から電車の運転を再開することになり、田崎橋(熊本駅前)~神水・市民病院前間、上熊本駅前~神水・市民病院前間で折返し運転を行う。ただし、「安全確保のため徐行運転を行うことから時刻表どおりの運行ができません」(熊本市交通局)とのこと。神水・市民病院前~健軍町間は19日も運休となる。

なお、18日から藤崎宮前~御代志間で運転再開した熊本電気鉄道は、19日も同区間で日曜・祝日ダイヤでの運行を行う予定(北熊本駅・御代志駅はホームの使用に制限あり)。上熊本~北熊本間は19日も終日運休予定とされている。