大阪市交通局はこのほど、リニューアルした地下鉄御堂筋線21系の車内デザインを解説する動画を公開した。床と貫通扉の赤で「伸び行く御堂筋」、イチョウ柄を施した新緑の乗降扉と木目の座席袖仕切りで街路樹を表現したという。

デザインをリニューアルした御堂筋線21系車両の車内

公開された動画は、21系の車内デザインを担当した車両部の社員「坂東さん」が自らカメラの前に立ち、デザインの意図などを説明する内容となっている。当初は乗降扉を赤、床を緑にしようと考えていたが、「(乗降扉の柄となっている)イチョウは紅葉しない」との理由で、その案は不採用になったとの裏話も。「あの電車にまた乗ってみたいなと思っていただけるような電車を今後も作ってみたいと思っています。ぜひ地下鉄を楽しんでください」とのコメントで締めくくられている。

本編には収録されなかったNG集の動画では、「無難から脱却ということで(デザインを)進めていたんですけど、トータルコーディネートしたら無難に仕上がってしまいました」との坂東さんの正直な告白が聞ける。本編・NG集ともにYouTubeの大阪市交通局公式チャンネルから視聴できる。

御堂筋線についてはその他、全駅の駅構内(改札内・通路など)でBGM放送を開始することが発表された。USEN提供の音源から大阪市交通局がセレクトしたジャンルの音楽を終日放送するもので、ジャズやJ-POPのアレンジなどを時間帯で変えながら流す。年末年始や季節の行事・イベントなどの際には、それに合わせた音楽を流すこともあるとのこと。