丸紅情報システムズ(MSYS)は4月18日、自動車・半導体産業向け検査計測システムメーカーである米コヒリクスが開発した3D塗布状態検知システム「Predator3D」を発売した。

同製品は、自動車・航空機メーカーなどの生産ラインで使用する、接着剤の塗布状態を3次元で測定するシステムで、生産ライン上の各部品へ接着剤を塗布するディスペンサ装置に取り付けて使用する。塗布と同時に接着剤の幅、高さ、断面積、位置などの良否判定を行うため、塗布状態を確認する工程を省くことができるとする。

4個のレーザーとカメラを搭載しており、必要に応じて形状計測結果のデータを2Dおよび3Dで出力することができる。これまで主流だった2Dによる画像検査システムでは難しかった黒色部品上の黒色塗布剤の検査や、気密性・密着性を必要とするような部品組み立て工程で使用されているFIPGと呼ばれる接着と密閉を兼ねた塗布剤に利用することもできる。

また、専用PCは必要なく、閾値などの初期設定後すぐに利用することが可能。製品本体とディスペンサ装置を動かすロボットをつなぐケーブル以外は配線の必要がない。

販売価格(税抜)は500万円前後を予定している。

3D塗布状態検知システム「Predator3D」