総務省統計局・統計研修所および統計センターは4月15日、政府関係機関移転基本方針に基づき、和歌山県において、実証実験を実施すると発表した。

実証実験は、統計局のデータ利活用に関する業務を和歌山県に移転するかを検討するための実証実験となる。同実験を通して、統計データ利活用に関する業務の地方実施について、ICTの活用などを図りつつ、地域のユーザー、研究者、データサイエンスに関する蓄積との連携、人材確保、利便性などを検証していくという。

スケジュールは、5月に和歌山県(近畿圏)の統計有識者(統計ミクロデータ、データサイエンスの専門家など)から、統計データ利活用に関する課題や方策などを聴取する。6月には、全都道府県が参加する全国規模の研修会(統計データ利活用を含む)を和歌山県で実施する。

7月には、高いセキュリティを確保したオンサイト施設を模擬的に設置し、統計ミクロデータ(調査票データ)の擬似的な提供を実施。また、和歌山県と共催で、近畿圏における統計データ利活用の展望や、和歌山県のデータサイエンスに関する取り組みなどをテーマにシンポジウムを開催する予定だ。