ニプロはこのほど、急拡大する医薬品需要に対応し、安定供給体制を確立するため子会社である全星薬品工業の新工場として大阪府和泉市に和泉工場を竣工させた。6月の稼動開始を予定している。

和泉工場

新工場は敷地面積2万9144m2に鉄骨コンクリート造、5階建て延床面積1万9953m2。年産能力は25億錠を予定し、全星薬品工業の岸和田工場(大阪府岸和田市)と併せて年間50億錠の生産体制を構築する。

また、大型製品の製剤から包装までの一貫ラインを構築するなど生産機能の効率化や将来の拡張性の確保、震災時の事業継続を可能とするほか、省エネルギー設備の導入など地球環境にも配慮した。

ニプログループでは、今後も患者のQOL(Quality Of Life)向上に加え、より安全で環境に配慮した製品の開発、生産体制の構築による安定供給に努めていくという。