リスキーブランドは4月15日、ゆとり世代の価値観を分析した「ゆとり世代は世間のイメージの様に本当にダメな世代なのか!?」の調査結果を発表した。

「1カ月に自由に使えるお金」(左)、「欲しいと思うものは、大体買える程度の経済力はある」(右)

ゆとり世代、2割超が「自由に使えるお金1万円未満」

同調査では、ゆとり世代を2016年時点で23~29歳(1987~1993年生まれ)の層と定義。この世代と、2008年時点での同年代(23~29歳)の層との比較を行った。

分析によると、「できることなら、他人とかかわり合いをもたないで過ごしたい」と答えた人は、8年前の同年代と比べて約15ポイント増加。しかし、「緊張した場面でも、ちょっとしたジョークを言ったりして、場を和ませるのが得意な方だ」という人は、8年前の同年代と比べると約5ポイント増えており、ゆとり世代は人付き合いに長けていることがうかがえる。

また、「仕事での会話や会議では自分がリーダーシップをとる場合が多い」(8年前より7ポイント増)、「他人のどのような意見にも、じっと耐え組織を守っている」(9ポイント増)という回答が増えた。

ゆとり世代のお財布事情は?

ゆとり世代に当たる23~29歳の可処分所得は低下傾向にあり、この世代で「1か月に自由に使えるお金が1万円に満たない」人(21.6%)は、8年前の同年代(14.8%)と比べて約7ポイントも増加した。

一方、「欲しいと思うものは、大体買える程度の経済力はある」人は、8年前の同年代と比べて約3ポイント増にとどまったが、同社は「上の世代が軒並み減少していることを考えると際立って上昇していると見るべき」と分析している。

同調査は2008年から実施している生活意識調査「MindVoice」(毎年5月実施)のデータを分析。有効回答は15~64歳の個人(世帯年収300万円以上)約4,000サンプル/年。