お笑いコンビ・アルコ&ピースの平子祐希が12日、東京・台場のフジテレビで行われた同局系新バラエティ番組『超ハマる! 爆笑キャラパレード』(23日スタート、毎週土曜19:00~19:57)の初回収録後の取材会に登場。自ら演じるキャラに、自身のコンビをダメ出しさせた。

"入社式でやたらカマしてくる意識の高い系IT社長・瀬良明正"を演じるアルコ&ピースの平子祐希

この番組は「キャラ芸」を持つ芸人たちが、"周りにいそうなキャラ"を次々に演じていくもので、平子は"入社式でやたらカマしてくる意識の高い系IT社長・瀬良明正"というキャラクターで出演。取材会に登場して報道陣を見るなり「AERAさんは?」と意識高い系雑誌の記者を探し始め、「今、すごく暗い時代じゃないですか。そうなると選択肢は1つなんですよ、上向くしかない。もうどん底なんですから、上しか向けないんです。簡単なんですよ」とまくし立てた。

そこに、陣内智則から「アルコ&ピースについてはどう思います?」と質問されると、"瀬良"はさらにヒートアップ。「彼らはね、ネタとしてのクオリティはすごく高度なんだけど、バラエティに関しての瞬発力が足りない」「構えすぎちゃってるきらいがある」「上手なこと言いたがり」と次々に分析し続け、「生命線のCBC(のレギュラー番組)が無くなってね、後枠にユージが入ってね、これはもうしょうがないよ」と同情した。

また、今回の新番組について「人間を写す番組です。日常に潜むさまざまな人間模様を見ていただく…人間を知ることってビジネスを知ることと一緒で、結局ビジネスってすごくシステム化されてるようで、結局は人間対人間なんですよ。機械対人間のビジネスって一切ないんです。まず人間を知ること、生活模様の中で『こんな人間いるよな』って思うこと。もしかしたら、山田洋次監督が一番喜ぶような番組かもしれない…」とマシンガントークで紹介したが、南原清隆に「良いこと言ってるんだけど、(報道陣が)誰もメモしてない」と指摘され、スタジオを後にした。

(左から) ピース・綾部祐二、常に大股開きの"瀬良"、南原清隆、陣内智則、永島優美アナウンサー

"瀬良"(左)と南原

これに続き、ジャングルポケットの斉藤慎二演じる"全く売れてないのに演技論を熱く語りたがる劇団員・倉持"も登場。壇上に上がるなり「すいません、小劇場の舞台を思い出しちゃって!」とテンションが上がり、カメラのフラッシュを浴びて驚きながら「小劇場ばっかりだからね! 映像は最近控えてるからね! オファーはあるけど全部断ってる!」と見えを張った。

さらに、"倉持"は将来について「もちろんこれから小劇場の方で下積みをして、どんどん演技力をアップしていった後、帝国劇場に行きたいよね! ミュージカルにも手を出したい!」と言うと、『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」を全力で独唱。歌い終わると、満足の表情で立ち去っていった。

同番組は、南原、陣内に加え、ピースの綾部祐二がレギュラー出演。初回のゲストには、木村祐一、紗蘭、羽田美智子、バカリズム、増田貴久(NEWS)、柳原可奈子を迎え、進行は永島優美アナウンサーが担当する。

"全く売れてないのに演技論を熱く語りたがる劇団員・倉持"を演じるジャングルポケットの斉藤慎二