4月8日(現地時間)、Microsoftは自社のクラウドサービスであるOffice 365に対して今後行うアップデートを公式ブログで取りまとめた。「カスタマーロックボックス」の拡張や「Advanced eDiscovery」の提供で、セキュリティ管理の改善やe-ディスカバリーのコスト削減を実現する。

Microsoftのサポートエンジニアがヘルプセッション中にデータへアクセスする方法を制御するカスタマーロックボックスは、2015年11月に発表済みだが、当初の予定どおりSharePoint OnlineとOneDrive for Business向けの拡張をロールアウトした。

Office 365管理者向けの「カスタマーロックボックス」

セキュリティ管理の改善は既報のとおり、クラウドセキュリティベンダーAdallomの買収に伴った「Microsoft Cloud App Security」の提供開始を指す。e-ディスカバリー(電子証拠開示手続き)のコスト削減は2015年12月に発表した、社内に蓄積した情報レビューをEquivioの機械学習や予測コーディング、テキスト分析といった機能で加速化し、電子情報開示を目的としたデータ精査を行う際の負荷を減らすAdvanced eDiscoveryを意味する。

情報レビューをスピーディに処理する「Advanced eDiscovery」

これらの機能はOffice 365 Enterprise 5プラン契約者に提供される。

阿久津良和(Cactus)