EIZOは4月7日、19型手術室向けカラー液晶モニタ「uratOR EX190」を7月1日に発売すると発表した。

液晶モニタはその特性上、画面表示が僅かに青みや赤みを帯びるなど、多少の個体差が生じる場合がある。この個体差が、複数台モニタを手術室内で使用する際に、同じ部位を撮影したX線透視画像にもかかわらず比較しにくいという問題を生じさせている。従来のモノクロ液晶モニタでは、青みや赤みなどの個体差を調整することができない一方で、カラー液晶モニタでは、色味の個体差はカラー調整で解消できるものの、モノクロ液晶モニタに比べて輝度が低く、モノクロ画像を適切に表示できないという問題があった。

同製品は、X線透視画像を表示する19型モノクロ液晶モニタ「SMD 19102」の後継機種となるもので、バックライトに高効率のLEDを搭載することでモノクロモニタに近い高輝度を実現。輝度700cd/m2、コントラスト比900:1で、X線透視画像を高画質で鮮明に表示しつつ、カラーモニタになったことで個体差のあるモニタでも色味の調整が可能となった。またモノクロ画像だけでなく、内視鏡や超音波などカラー画像の表示もできるため、幅広い用途での利用が想定されている。