シンガーソングライター・miwaと俳優・坂口健太郎が、オリジナルの恋愛映画『君と100回目の恋』(2017年2月公開)でW主演を務めることが7日、発表された。

映画『君と100回目の恋』でW主演を務めるmiwa(左)と坂口健太郎

本作は、miwa演じる大学生の日向葵海(あおい)を事故から救うため、坂口演じる幼なじみの長谷川陸が全てを賭して何度もタイムリープする物語。海辺の街を舞台に、運命を変えるために100回人生をささげようとした一途男子・陸と、彼の1回の未来を守るため自分の運命を決めた切なさと強さを併せ持つ葵海の様子を描く。メガホンを取るのは、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16年)の月川翔監督。脚本を『ダーリンは外国人』(10年)の大島里美氏が務める。

2人の恋愛模様に加えて、本作のもう一つの見どころは音楽。物語の中核を担うラブソングは、miwa自身が書き下ろしており、劇中では2人が仲間と組むバンドの演奏も披露する。そのため坂口は現在、ギターの猛練習中だという。

miwaは、脚本を読み、「ラストは涙が止まらないほど、とても切ない気持ちになりました」と深く感動。音楽は「今ちょうど曲を作っていますが、自分で歌うのとはまた違った楽しみがある」と新たな気付きを実感している最中のようだ。

また葵海については、「明るくて、元気で、後先考えずに行動しちゃうところが、自分と似ている」と共感を覚えている様子。本作が2度目の映画出演であることから「演技経験がほとんどないのでこんなにセリフがある役はとても不安だし、プレッシャー」とも率直に吐露しているが、初共演となる「坂口くんに引っ張ってもらって、同世代の方が多く出演されるので、和気あいあいと楽しくできれば」と口にしている。

一方の坂口は、陸のことを「全部が完璧でダメなところなんて一つもないように見えます」としながら、「ずっと葵海のことをいちずに思い続ける、好きな子の前ではついカッコつけてしまうという点では、誰もが共感できる普通の男の子」と説明。初挑戦となるバンドシーンについては、「人前で演奏したり、歌うことは全く未知の世界」と緊張気味に話し、「しっかり弾けなくてはならない役柄なので、時間を掛けて頑張りたい」と意気込んでいる。

さらに、製作途中の楽曲を「学生時代のいい意味での青い感じを思い出す、ドキッとするような瞬間がるとてもすてきな曲」と表現。作曲者であるmiwaは「きっと天真らんまんな葵海のような人だと思うので、とても楽しくなりそう」と期待を寄せた。

映画は、5月からオールロケでの本編撮影がスタート。製作と並行して「(君100)プロジェクト」という企画も実施される。28日発売の漫画誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、同タイトルの漫画の連載が開始されるほか、秋以降には集英社オレンジ文庫で関連小説の出版も決定、劇中でのラブソングをはじめとした音楽の販売も予定されており、多様なメディアミックスを展開していく。