SCSKとSCSKニアショアシステムズ(SCSK-NS)は4月7日、2017年度末ニアショア開発(日本国内の地方拠点で行うリモートシステム開発)1000人体制を目指し、鹿児島県にニアショア開発の拠点を新設することを決定したことを発表した。

目標とする国内ニアショア開発1000人体制は、SCSK-NSの既存4開発センター(岩手県、福井県、宮崎県、沖縄県)の規模拡大と新開発センター2ヵ所設立により構築し、第一弾として鹿児島県に開発拠点を新設するという。

2016年10月に予定している鹿児島新リモート開発拠点の設立について、SCSKとSCSK-NSは4月6日に鹿児島県鹿児島市と立地協定を締結し、地元指向の高い優秀な新卒学生・技術者の採用を進める。

また、SCSKが取り組む「働き方改革」に賛同する地元パートナー企業を結集し、金融系および通信系を中心とした大規模システムに対するエンハンス案件の開発業務を行う新たな開発拠点として事業を開始する。同拠点の事業規模は2016年度末に50人、5年以内に150人まで拡大することを計画している。

また、鹿児島県を新開発拠点として選定した理由は、人材(IT関連、学生など)、コストなど約20項目のデータの評価、社内人材公募による責任者適格者が鹿児島県勤務を希望、既存拠点の宮崎開発センターと連携が図れ、SCSK九州支社との協業も可能な点などを挙げている。

なお、今後の予定については既存4開発センターでは、採用と地元パートナー企業と協業を進め、体制の拡大を図り、オフィスの拡張・移転・新設を予定。さらに、2017年4月までに1ヵ所の新開発センターを開業する予定としており、現在は地方自治体と調整中だという。これにより、現在の約330人体制から2017年度末に1000人体制に拡大させる計画だという。