4月6日(現地時間)、Microsoftは新たなクラウドサービス「Microsoft Cloud App Security(以下、MCAP)」がGA(General Availability)に達したことを公式ブログで明らかにした。MCAPはOffice 365に加えてBoxやSalesforceといったサードパーティ製SaaSアプリケーション上の顧客データ保護を目的とするソリューション。Microsoftは2015年9月にクラウドセキュリティベンダーのAdallomを買収し、同社の技術を基盤として本サービスのローンチを2016年2月に発表していた。

MCAPはクラウドアプリケーションに対する可視性や制御、およびセキュリティをオンプレミスサーバーと同様のレベルで提供するサービス。具体的には任意のネットワークデバイスからログを取得し、自動コレクターを構成する。次にアプリケーションを接続して承認を行うことで、クラウドアプリケーションのユーザーやデータ、活動などのスキャンを実行する仕組みだ。

Microsoftは、企業が承認していないSaaSアプリケーションを使用する従業員数が80%にもおよび、シャドーITの発見にも役立つと説明する。料金は1ユーザーあたり5ドル/月。日本国内の展開は現時点で明らかにしていない。

MCAPの設定画面(公式ブログより抜粋)

MCAPにクラウドアプリケーションを接続する(公式ブログより抜粋)

阿久津良和(Cactus)