Forrsights Workforce Employee Surveyによると、情報を取り扱うビジネスパーソンの74%が2台以上のデバイスを使って仕事をしているという。これには、デスクトップ、ノートPC、スマートフォン、タブレットなどが含まれている。

従業員の多くが私的利用と業務利用という両方の目的でデバイスを利用しているが、その一方で自身が持つ個人情報と企業のデータを別に管理したいニーズがあるという。

これに応えるソリューションとしてエンタープライズモバイル管理(EMM:Enterprise Mobility Management)の重要性が高まっており、企業は「誰が」「どのアプリで」「どのデバイスを使って」「企業データをどこへ移動しているか」について、可視化・管理しようとしている。

EMMソリューションでは、企業がデバイス利用を制限したりコンテンツにポリシーを設けることなく、移動中の従業員がいつでも・どこでも、簡単にデータへアクセスできる安全な環境へと移行できる。

EMMで必要なタスクは以下の3つに集約できる。

  1. ユーザーとデバイスの保護
  2. 企業ネットワークへのアクセス保護
  3. 企業データの保護

もちろん、最も重要なことはEMMの目標を実現し、かつ簡単に導入できるソリューションの利用だ。EMMソリューションはスマートフォンやタブレット端末をターゲットとしており、複数のOSをサポートすることが求められる。中核となる機能としては、モバイルデバイス管理(MDM)、モバイルアプリケーション管理(MAM)、モバイルコンテンツ管理(MCM)、モバイルセキュリティが挙げられる。