ピジョンは4月15日、新機構の三つ折りベビーカー「PATTAN(パタン)」を、全国のトイザらスやベビーザらス店舗、および、トイザらス・ベビーザらス オンラインストアで先行発売する。一般発売は10月を予定している。

「PATTAN(パタン)」は3万2,400円(税込)

同社が2015年12月に行った調査では、71.3%の母親が電車やバスの乗り降りの手間や周囲の目を気にして、ベビーカーの使用をあきらめているという結果が出たという。同商品はそのような母親たちの声を受け、外出時の母親の"所作"に着目した新発想のベビーカー。ベビーカーを「たたむ」「しまう」「持ち運ぶ」シーンで起こるストレスを減らし、一連の行動をなめらかにスマートに行えるよう設計した。

「たたむ」ときは、赤ちゃんを抱っこしながらでも、片手での操作でスマートに折りたたむことが可能。タイヤが床面に設置したまま開閉できるので、小さな範囲で静かに操作できるという。折りたたみ時に重心が低くコンパクトにまとまるため、小さなスペースで安定した自立ができる。

三つ折りになる新機構の採用により、折りたたみ時の高さは79cm。車のトランクでも場所を取らず収納できる。たたんだベビーカーは、フロントガードがキャリー用のグリップとして使えるのでそのまま引いて移動可能。4.7kgと軽量なため、肩にかけて運ぶこともできるが、タイヤが足にぶつからず邪魔にならないような配慮もされている。

そのほかにも、165度までリクライニングできるシート、UVカット99%以上の大型幌、ママバッグも収納できる20Lの大きなカゴなど、生後1カ月から使える仕様を必要箇所に備えた。シートは地上の熱やほこりから赤ちゃんを遠ざけ、乗せ降ろしもしやすい53cmのハイポジションシート。汚れたら洗濯機で洗うこともできる。

同社のベビー大型商品開発部の渡邊邦子さんによると、同商品の特長は「ママの行動をスマートに変えていく」ことにあるという。「ベビーカーを持ち運ぶとき、赤ちゃんを抱きながら扱いづらさに慌てたり、バタバタと開閉して無理な姿勢で持ち上げたり。同商品であれば一連の動作がスムーズにでき、美しい身のこなしや気持ちのいい立ち振る舞いになります」。

同じく主幹研究員の小笠原達一郎さんも、「特に公共交通機関を利用する際に感じるストレスを改善し、赤ちゃんとのお出掛けをもっと楽しくできるようにとの思いを込めて開発した」とコメントしている。重心が低くコンパクトにまとまるため、電車やバスの中でも倒れにくい。そうした特長を備えることで、「赤ちゃんと一緒にポジティブに行動範囲を広げたくなるツールになることを目指しています」と語っている。

対象年齢は生後1カ月~36カ月。タイプは背面式。カラーはアクティブレッド、グリーンドット、フラワーベールの3種。価格は3万2,400円(税込)。