東日本旅客鉄道(JR東日本)は4月6日、駅をよりわかりやすく把握できる「駅ナンバリング」を首都圏エリアで導入すると発表した。インバウンド需要や一般利用者にも、よりわかりやすく駅を認知してもらうための取り組みとなる。

一般的に駅ナンバリングは、路線名のアルファベットと、その路線に属する駅ごとに割り当てられる数字の組み合わせで表記されるが、ターミナル駅を多く抱えるJR東日本では、多くの路線が乗り入れる駅に「スリーレターコード」を導入し、ターミナル駅であることを強調する。

駅ナンバリング表示イメージ

対象は首都圏エリアの276駅で、ホーム駅名票とホーム柱駅名票に10月1日以降、順次掲示される。駅名票についてはこれまで通り、日本語と英語、中国語(簡体字)、韓国語の4言語表記となる。

表示イメージ

導入エリア

全276駅の割当表

首都圏エリアの私鉄各線では、路線名と割り振られるアルファベットが直結しやすい。例えば東京メトロの場合、銀座線であれば「G」、丸ノ内線であれば「M」、副都心線であれば「F」で、東急線であれば田園都市線が「DT」、東横線が「TY」、目黒線が「MG」となる。

JR東日本の場合、対象路線が私鉄と比較して非常に多く、アルファベット1文字での表記が難しいため、または私鉄駅ナンバリングとの重複を避けるために、すべての路線で頭文字「J」が付与される。東海道線は「JT」、横須賀線・総武線快速は「JO」、京浜東北線・根岸線は「JK」などといった具合だ。山手線の「JY」や中央線快速・青梅線・五日市線の「JC」など、名称と結びつけやすい駅ナンバリングもあるものの、私鉄線と比較すると複雑化している印象を受ける。

なおスリーレターコードについては東京や神田、浦和、横浜、川崎など21駅に付与される。同時に、同社子会社の東京モノレールでも駅ナンバリングを導入する予定だ。

スリーレターコード

東京モノレールの駅ナンバリング例