米Facebookは4月4日(現地時間)、Facebook上でシェアされている写真の内容説明を、AIを活用して自動的に生成する「自動代替テキスト機能(Automatic alternative text)」を開発したと発表した。

この機能は、最新の物体認識技術を利用して、写真の内容説明を自動的に生成する。iOS端末のスクリーンリーダー(画面読み上げ機能)を利用しているユーザーは、Facebook上の写真をスワイプすると、写っているものを音声として聞くことができる。例としては「画像には3人の人、屋外、笑っている」といった説明になる。

Facebookや同社他サービスのInstagram、Messenger、Whatsappなどでは1日あたり20億枚の画像がシェアされているものの、世界3900万人の全盲障がい者、2億4600万人の弱視障がい者などにとって、写真を用いたコミュニケーションは使いにくいとして、Facebookはこの新機能の開発を進めていた。

自動代替テキスト機能については、現在iOS端末で画面読み上げ機能を利用しているユーザー向けにテストとして提供しており、言語対応も英語のみ。多言語対応は準備中で、機能開発の初期段階にある現状を「視覚障害者の方にも晴眼者と同じようにFacebookの機能を活用し、楽しんでいただくための重要な第一歩」としている。