ヤンマーエネルギーシステム、東京ガス、大阪ガス、東邦ガスは3月29日、小型ガスコージェネレーションシステムの新製品を発表した。

ガスコージェネレーションシステムは、1次エネルギーであるガスを燃料としてガスエンジンで発電を行い、発生した排熱を熱回収し温水等で取り出すシステム。電力・熱の需要地に設置してエネルギーを有効活用できるため、総合エネルギー効率が高く、省エネルギー性や経済性に優れるとされる。

今回発表された製品は、現行の25kWコージェネで使われている小排気量のガスエンジンをベースに、ストイキ燃焼方式を採用することで、同じエンジンサイズのまま出力を35kWまで向上することに成功。これにより、現行の35kWコージェネに比べて設置スペースを約3割削減した。さらに、本体を上下に分割することが可能で、既存の建物などへの搬入が容易になったほか、オプションとして既設の冷却設備と接続して冷水で冷却する方式にも対応したことで、設置場所の選択肢を広げている。

また、ストイキ燃焼方式の採用による排熱回収量の増加や、熱交換器の改善による熱交換効率の向上によって、小型コージェネとしてはトップクラスの総合効率88%を実現している。

価格は標準仕様の「CP35D1-TNJG」が1112万4000円、停電対応仕様の「CP35D1Z-TNJG」が1274万4000円。販売開始は4月を予定している。

小型ガスコージェネレーションシステム「CP35D1」