アビームコンサルティングは3月28日、SAPジャパンが提供する最新の次世代ビジネススイート「SAP S/4HANA Enterprise Management」に対応した「グローバル製販テンプレート」の提供を開始すると発表した。

今回、SAP S/4HANA Enterprise Managementの対応することで、アビームコンサルティングが従来から提供してきた製造業テンプレートの特徴をそのままに、SAP HANAのテクノロジーをベースに高速化されたMRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)による計画業務を刷新することが可能。

また、SAP Fioriによる業務判断が必要なインシデント情報に絞り込み、即時のアクションを可能にするさまざまなモニタリング機能の活用を実現し、現地子会社の業務の見える化や負荷軽減、本社によるリアルタイムな経営情報の把握といった、さまざまな課題を解決するという。

同テンプレートはアビームコンサルティングが提供するビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」を通じた提供も可能になるため、柔軟なライセンス体系のもとIT資産を保有することなく、短期間で経営基盤を構築することができる。

ABeam Cloudの利用により、急速に変化する市場環境や拠点新設・統廃合や新規事業進出といったビジネスの変化にスピーディに対応できる運用管理することができる。加えて、今回のアップグレートに伴い確立した移行の手順に基づき、既存のERP製品を使用している企業に対し提供してきた「SAP S/4HANAリアルタイム経営基盤実現ロードマップ策定サービス」もSAP S/4HANA Enterprise Managementへの対応が可能になった。

これにより、グローバル化が進む日系企業の現地業務最適化の実現を支援。今後、アビームコンサルティングが培ったテンプレートの「SAP S/4HANA Enterprise Management」への更なる適用・拡充を推し進めるとともに、海外拠点の統括や業務の見える化、意思決定のリアルタイム化を目指す日系企業への導入を目指す。