ニフティは3月28日、富士通デザインと共同で、プロジェクションマッピングや3DCG(3Dコンピューターグラフィックス)を活用した体験型オーダーメイドシステムを開発したと発表した。

このシステムは、英国のラグジュアリー鞄ブランド「グローブ・トロッター」が3月31日にオープンする日本初の旗艦店「グローブ・トロッター 銀座」にて、次世代デジタルビスポーク「マイ・オンリー・トロッター」として導入される。

「ビスポーク(Be Spoke)」とは、店員と顧客が対話を通して理想の一点を作り上げる、英国の伝統的な「オーダーメイド」を意味する言葉。「マイ・オンリー・トロッター」は、この「ビスポーク」の文化と、プロジェクションマッピングや3DCGなどの先端技術を融合させることで、オーダーメイドサービスを特別な購買体験として顧客に提供するとともに、オーダー時のイメージと完成品とのずれを解消する。

次世代デジタルビスポーク「マイ・オンリー・トロッター」は、従来のオーダーメイドサービスにプロジェクションマッピングや3DCGなどの先端技術を融合させ、オーダーメイドそのものを特別な購買体験として提供する、体験型オーダーメイドシステム。

次世代デジタルビスポーク「マイ・オンリー・トロッター」概要イメージ

ニフティと富士通デザインは、実際に従来のオーダーを体験し、グローブ・トロッターとの共創プロセスの中で特別なオーダー体験とはどうあるべきかを考え、数回のプロトタイピングを経て、本システムを開発したという。

トラベルケースの完成イメージは、顧客のテーブルに設置されたディスプレイに3DCGとして映し出され、顧客は3Dマウスを操作して、角度を変えたり細部を拡大したりしながら、完成イメージを確認することができる。

テーブルに埋め込まれたカメラに素材サンプルをかざすと、瞬時に画面上の3DCGに反映され、素材の手触りを確かめながら、直感的にデザインを決めることができるという。