A10ネットワークスは、同社が昨年12月に発表し、2016年第1四半期より提供するとしていたアプリケーションサービスゲートウェイThunderシリーズの新しい製品ライン「Thunder CFW(Convergent Firewall)」 を、3月28日より日本市場で提供開始すると発表した。

Thunder CFWは、独自の「ACOS (Advanced Core Operating System) Harmonyプラットフォーム」上で構成され、大企業やモバイル通信事業者、データセンター向けに、セキュリティとアプリケーションネットワーキングに必要な機能を単一アプライアンスに集約している。

利用形態に合わせ、セキュリティポリシーの適用を高速化するSPEハードウェア搭載モデルを含む計8種のモデルで提供。フラッグシップモデルであるThunder 7440(S) CFWは、1Uで220Gbpsスループット、同時接続数2億5600万、毎秒650万接続(CPS)のDC FW機能をはじめとした、集約型セキュリティ機能を提供するほか、実績あるアプリケーション配信(ADC)やIPv4枯渇対策/IPv6移行(CGN)機能などアプリケーションネットワーキング機能も包含している。

Thunder 7440(S) CFW

大企業向けの「セキュアWebゲートウェイ」モデルでは、明示型プロキシ(Explicit Proxy)、URLフィルタリング、SSL通信可視化機能(SSLインサイト)が統合され、URLクラシフィケーション機能により、130億件以上のURLを83のカテゴリに分類し、悪意のあるWebサイトへのアクセスを監視、ブロックすることができるという。また、SSLトラフィックの可視化機能により、シングルパスでのSSL復号処理と可視化を複数のセキュリティデバイスに対して実行する。

モバイル通信事業者向けの「Gi/SGiファイアウォール」では、DDoS防御機能とIPv4枯渇対策/IPv6移行機能 (CGN) が統合され、1台で最大220Gbpsのスループットを実現する。

データセンター向けの「データセンターファイアウォール (DC FW)」では、DDoS防御機能とアプリケーション配信(ADC)機能が統合されたハイパフォーマンスなデータセンター向けファイアウォール機能を搭載。レイヤー4のステートフルファイアウォールおよびレイヤー7のアプリケーションレベルゲートウェイ(ALG)を提供する。

「サイト間IPSec VPN」モデルでは、サイト間のアプリケーショントラフィックを、IPSec VPNで保護。IPSecやファイアウォール、ロードバランシングを1Uの筐体に統合し、100Gbps以上のトラフィックを暗号化することができるという。

Thunder CFWの利用イメージ図