「暗殺教室 ~卒業編~」公開記念舞台挨拶の様子。(左から)菅田将暉、山本舞香、知英。 (c)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (c)松井優征/集英社

全国の劇場にて上映されている、松井優征原作による映画「暗殺教室 ~卒業編~」の公開記念舞台挨拶が、本日3月26日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催。イベントには潮田渚役役の山田涼介、殺せんせーの声と死神役を務める二宮和也、赤羽業役の菅田将暉、茅野カエデ役の山本舞香、雪村あぐり役の桐谷美玲、イリーナ・イェラビッチ役の知英、柳沢誇太郎役の成宮寛貴、烏間惟臣役の椎名桔平、監督の羽住英一郎が出席した。

黒地に黄色の差し色が入ったスーツに身を包んだ山田は、「殺せんせーカラーでスーツを作っていただきました! 今日はそれぐらい気合いが入っております!」と挨拶。映画「暗殺教室」シリーズが幕を閉じることについて、本作が映画初主演となる山田は「初主演というのは最初で最後なので思い入れが深いから、さみしいですね。自分の役はもちろん、キャストやスタッフの皆さんともお別れ。そこもさみしさのひとつなのかな」と心境を吐露した。

本作のクランクアップ時に、山田から3年E組のメンバーに手紙が渡されたことが明かされると、菅田は「1人ひとりそれぞれに向けた素直な感謝の言葉でした。座長の愛情ですかね」と笑顔を見せる。しかし教師役の椎名や二宮から「ちょっといいですか! 大人には?」「もらってませんけど!」と言い寄られてしまう。山田は「本当にすみませんでした!」と謝罪しつつも、「今回、初めて演技をする子もいたんです。僕が初めて主演ドラマをやったとき、みんなで撮った写真とメッセージ入りのアルバムをくださったキャストの方がいて。『涼介もいつか渡す側になるといいね』と言われたのをずっと覚えていて、僕もみんなに思い出を残してあげたいなと思ったんです」と振り返った。

渚と業の激しい決闘シーンも登場する「暗殺教室 ~卒業編~」。「役を通してお互いの絆が深まったのでは?」と司会から問われると、菅田は「これから長いもんな、俺ら」と山田に語りかける。山田も「そうだね」とうなずくと、菅田は「クサい話ですけど、これからいろんな作品に出演していく中で、山田涼介という人間の初主演映画でずっと彼の横にいさせてもらったことが、将来活きてくればいいなと思います」と続ける。思わず「何を言ってるかわからないですね」と照れた様子も見せるが、菅田の思いを聞いた山田は「ありがとう」と笑顔で答えていた。

前作では声のみの出演だった二宮。本作で死神役として出演したことに対し、「楽しかったですよ! スタッフの方々の顔もようやく見られて、安心してやらせていただきました」と撮影の感想を述べる。本作の製作報告会見の際に、キャストやスタッフに焼き肉を奢ったというエピソードが明かされた二宮だが、司会から「山田さんを自宅に呼んでしゃぶしゃぶパーティをやったという話も聞いたんですが?」と問いかけられる。二宮は「そうですね」と認めながら、「3月頭に一緒にやりました。大半がゲームの話でしたね」とエピソードを披露。成宮に「呼ばれてない!」と絡まれると、二宮は「いや、(山田は)事務所の後輩だから! あなたは同期みたいなものだから! ダメよ!」と突っ込み、会場の笑いを誘った。

そしてイベントの最後には、サプライズで原作者の松井から手紙が到着。「映画を観て3回泣いた」という松井は「原作のシンプルながら表現の難しいストーリーが、映画で見事に再現されていて感動しました」「この監督、このキャスト、この制作陣でなければ、ここまで作者を満足させてくれる映画を作ることはできなかったと思います」と大絶賛のコメントを残した。この言葉を受け山田は「うれしいです。松井先生とはよく現場でお話させてもらったんですけど、『暗殺教室』に込める思いというのをずっと聞いていたので。絶対に失敗できないと思いましたし、僕自身も役に対する思い入れが深くなっていきました」と振り返り、「これだけ多くの人に原作も映画も愛していただけてとても幸せです」と思いを口にした。

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