肉体改造した大谷翔平 開幕戦によぎる一抹の不安

  [2016/03/25]

開幕投手を務める日本ハムの大谷翔平

◆ 2年連続で開幕投手を務める大谷

 昨今、プロ野球界は、オフシーズンの体重増量がブームである。多くの選手がウェイトトレーニングや食事で身体を追い込み、翌シーズンの飛躍に向けて10キロ近くの体重増加を目指す。

 2015年、大谷翔平も増量に取り組んだ一人。93、4キロであった体重を100キロ近くまで増やすためトレーニングには、オフシーズンに大先輩・ダルビッシュ有の指南も加わり、より本格的なものになった。

 そのダルビッシュも、いまでこそ105キロを越える図太い身体が定着しているが、入団当初は90キロ程度と、今よりも15キロ以上も軽い華奢な印象の投手であった。

 そんなダルビッシュが増量に取り組んだのが、日本ハム時代、10年のオフシーズンでやはり10キロ程度の増量。11年シーズンは、18勝6敗というキャリアハイ、平均球速も149キロまで引き上げ、最高の形でこの年のオフにポスティングで海を渡った。

 肉体改造からメジャー移籍まで、何一つ問題がなかったように見えるが、11年、札幌ドームでの開幕戦で5年連続開幕投手を務めたダルビッシュは、西武に打ち込まれ、自身ワースト7回7失点で負け投手になっている。

 何が原因であったかは定かではないし、その後は引きずることなく勝ち星を自己最高の「18」まで積み重ねているところは、まさにダルビッシュの非凡さを感じさせる。

 3月17日、鎌ケ谷にソフトバンクを招いての一軍オープン戦に先発した大谷。ソフトバンクも開幕投手の摂津。両軍ほぼ開幕スタメンを意識したオーダーで臨んだ試合は、オープン戦とは思えないほどの真剣な雰囲気が漂っていた。

 そんな中で、大谷は福田秀平に初回、先頭打者アーチを浴びるなど、6安打4失点と精彩を欠いた。5回には、一死二塁のピンチから、初球、この日最速の159キロの渾身のストレートを柳田悠岐に打ち返されるなど、力勝負に負けてしまった印象を受けざるを得ない。

 あくまで調整の場と言えばそれまでであるが、増えた車体重量をドライビングするための課題を残す形となった。

 今年は本拠地開幕ではなく、QVCマリンでの対ロッテの開幕戦となるが、奇しくも相手の開幕投手は、ダルビッシュが増量元年の開幕戦で投げ合い、黒星を喫した涌井秀章(当時は西武)になりそうだ。

 ダルビッシュは増量したオフの翌年がその時となった。大谷は、いつかはわからない。しかし、大谷のその出で立ちからは、ダルビッシュが醸し出していた「世界標準」と同じものが、年々増しているように見える。「増量元年」の16年、大谷翔平の開幕戦はどんなものになるだろうか。


本記事は「ベースボールキング」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。

特別企画 PR

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

[アイマス]新作「プラチナスターズ」とローソンがコラボ グッズやイベント招待も
[00:00 5/31] ホビー
スネに傷持つゴルファーが秘境で運命の出会いを果たす、「オーイ!とんぼ」
[23:47 5/30] ホビー
【レポート】COMPUTEX TAIPEI 2016 - ASUSが"第7世代"Core搭載モデルなど2in1 PC「ASUS Transformar 3」シリーズを発表
[23:35 5/30] パソコン
「さんてつ」の吉本浩二、聴覚障害を題材にしたドキュメントマンガ1巻
[23:10 5/30] ホビー
石黒彩、モー娘。時代は「低収入ではなかった」- 番組での発言を訂正・謝罪
[23:06 5/30] エンタメ

特別企画 PR