ワタミの子会社であるワタミファーム&エナジーは3月23日、家庭向け電力小売事業に参入すると発表した。まずは一般家庭及び小規模事業所等を対象に予約受付を開始し、2016年5月より電力の供給を開始する予定。

年間割引額

電力使用状況をメールで通知するサービスも提供

基本料金は、東京電力の従量電灯B(2016年1月時点)と同額に設定。電力使用量料金は、120kWhまでは1kWh当たり19.37円、120kWh超~300kWhまでは同25.83円、300kWhを超える分は同26.94円で、東京電力と比べて0.3~10%割安になる。供給地域は、北海道・東北・東京・中部・関西・中国・九州地区。

また、「ワタミの宅食」利用者を対象に、電力購入のセットメニューとして、電力供給先の家庭で電気が使用されたことをメールで通知するサービス「おはようメール」を導入。1日1回、正午までに電気の使用状況を登録したメールアドレスに自動送信することで、1人暮らしの高齢者や高齢者世帯の見守りにも活用できるという。

ワタミは「ワタミファーム&エナジーは、もともと再生可能エネルギーにも取り組んでおり、再生可能エネルギーを電源とした電力を普及させていくことで、地球環境を持続させようということを経営目的にも掲げている。このたび、家庭向け電力小売りに参入することにより、再生可能エネルギーを電源とした電力をより多くの人に届けることができるのではないか、日本の再生可能エネルギーの普及にも貢献していけるのではないかと考えた」と話している。