ジャストシステムは3月24日、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「Fintech(フィンテック)に関する意識調査」の結果を発表した。

同調査は、スマートフォンを所有する20代~50代の男女800名を対象に、2016年3月18日~22日に実施されたもの。

ITを活用することで、より便利に快適に「お金にまつわるさまざまなこと」を行えるテクノロジーやサービスである「Fintech」について、「知っており、ほかの人に詳しく説明できる」人は2.0%、「知っているが、説明はできない」人は4.5%、「聞いたことはあるが詳しくは知らない」人は14.1%で、合計すると20.6%の人が認知している結果となった。

「Fintech」の説明をしたうえで、どのように思うかを聞いたところ、「興味があり、かなり期待している」人は6.4%、「興味があり、少し期待している」人は22.0%で、28.4%の人が利便性向上に期待しているという。

Fintechへの期待感

送金や現金引き出しが手数料なしで行え、複数の銀行口座をまとめて管理できる「ネオバンク(銀行代替サービス)」について、「ぜひ利用してみたい」人は24.7%、「機会があれば利用してみたい」人は49.2%で、あわせて73.9%の人が「利用したい」と回答した。

金融サービスを利用するにあたって不満に感じていることとしては、83.0%の人が「入出金や送金時にいちいち手数料を取られること」、75.4%の人が「銀行窓口やATMなどの営業時間が限られていること」が挙げられた。

撮影したレシートの画像から品目や金額を読み取ったり、銀行やクレジットカードのオンラインサービスと連携したりすることで、効率よく家計簿を記録できる「クラウド型家計簿」を知っているが利用したことがない人のうち、「ぜひ利用してみたい」と答えた人は7.8%、「機会があれば利用してみたい」と答えた人は32.1%で、合計すると39.9%の人が利用したいという結果に。

一方で、「銀行やクレジットカードサービスのIDやパスワードをアプリなどに入力することに不安を感じる」と答えた人は78.5%で、セキュリティを心配する人も多いようだ。