元杜氏やイギリス人利き酒師が採用できたワケは、求職者のファン化。プロが集まるリカー・イノベーション株式会社の採用戦略

 

元杜氏やイギリス人利き酒師が採用できたワケは、求職者のファン化。プロが集まるリカー・イノベーション株式会社の採用戦略

米と麹と水を使い、日本独特の方法で醸造する日本酒。
歴史ある業界のため、“老舗”と呼ばれる蔵元や酒屋も日本各地に多く存在しています。
そして今、世界規模で日本酒ブームの兆しが起こり、獺祭をはじめとした日本酒は、「ジャパニーズワイン」と呼ばれ親しまれているという現状です。
しかし、国内では衰退の一途をたどり、消費量は1973年をピークに減少を続け、醸造元である蔵元も年々減少しており、日本の文化でもある日本酒が呑まれなくなっています。

いわば岐路に立たされているこの業界において、「日本酒業界を盛り上げたい」と2013年に創業したリカー・イノベーション株式会社。
社名の通り日本酒業界にイノベーションを起こそうと、既存のやり方に縛られない取り組みを行い、日本酒に馴染みがなかった若い年代に支持されていることから、業界内でも一目を置かれる存在になりました。

「日本酒ベンチャー」というニッチな会社でありながら、イギリス出身の利き酒師や6年間杜氏を務めた方といった日本酒のプロが集まっています。

「なぜ、創業して間もない小さな会社に人材が集まるのか?」その理由を伺うと採用担当である東寛人さんは、「入社してくれる人たちは、弊社のビジョンや取り組みに共感し、ファンになってくれるからでしょうか」と言います。
リカー・イノベーション株式会社の事業内容。そして、経験豊富な人材を採用するにあたっての取り組みをお伺いしました。

変化を好まない業界内で、3,240円の“日本酒飲み比べし放題”を展開。業界に風穴を空けた!

歴史ある日本酒業界において、非常に若い会社のリカー・イノベーション株式会社ですが、どのようなビジョンを持って運営をされているのでしょうか。

東寛人さん(以下、東):元々は、昭和から続く親会社があり、B to B向けに自社の物流センターから、各飲食店などへお酒を発送する業務用の卸しをしていました。
そして、B to C向けにサービスを展開しているのがリカー・イノベーション株式会社です。

リカー・イノベーション自体は、2013年2月に創業。「お酒にもっと新しい価値を」というミッションを掲げ、「新しい酒屋を作ろう」という目標で運営をしています。


「お酒にもっと価値を」というミッションですが、具体的な取り組みをお聞かせ下さい。

東:大きく分けて、「店舗」「メディア」「EC」「イベント」の4つの事業があります。

1つ目が店舗。池袋、浅草、渋谷の3カ所で展開しており、前払いで3,240円支払えば、時間無制限で100種類以上の日本酒が飲み比べし放題のKURAND SAKE MARKETというお店を展開。日本酒に詳しいスタッフが好みに合わせてお酒を選ばせていただきます。

2つ目がメディアの運営。まず、NOMOOOというお酒の総合メディア。お酒に特化したエンタメ情報サイトです。
さらに、自社の情報発信をしているオウンドメディアのKURANDマガジン。
この2つのメディアでお酒やリカー・イノベーションのファンに向けて情報を発信しています。

3つ目のECは、KURANDクラブという日本酒の定期購入サービスで、月額2,780円で蔵元さんが特別に醸造した日本酒を毎月お届けするというサービスです。

4つ目のイベント事業ですが、「酒フェスティバル」という全国の蔵元さんを集めて、日本酒をはしご酒で呑めるイベントを都内各地で行っています。
また、店舗でも日本酒を軸に「日本酒×お笑い」「日本酒×婚活」などのイベントを行い、日本酒に馴染みのない層に「日本酒を呑んでもらうハードル」を下げることを目的としています。

このような取り組みも、はじめは苦労しましたが、いまではお客様や弊社のファンの方々の支持で少しずつ理解されるようになってきています。

業界を変えるというビジョンに共感し、イギリス人利き酒師が入社

創業して間もない会社ですが、経験豊富な杜氏や外国人の方など、豊富な人材が集まってくる理由は何故なのでしょうか。

東:どこのスタートアップでも同じだと思うのですが、弊社には特に「リカー・イノベーションのビジョンに共感してくれる人」という方々が集まってきています。

「お酒にもっと新しい価値を」というミッションに共感し、「お酒を通じて人々の生活を豊かにしたい」「お酒の味わいや楽しさ、体験を多くの人に伝えたい」「お酒にもっと新しい価値を」という想いを持った人たちが集まりました。

例えば、弊社にはイギリス出身のクリスという人間がいます。
彼は日本酒が好きで、イギリスの日本食の専門商社から日本にある地方の蔵元を経て、「東京におもしろい酒屋がある。ここなら新しいこと、自分が本当にやりたいことができるかもしれない」と、弊社のミッションに共感したことからジョインしました。

リカー・イノベーションのビジョンに共感してくれて、「日本酒業界盛り上げたい」と強く思っている人がいるからこそ、個性豊かな人材が集まるのだと思います。

日本酒業界は、歴史のある業界なので「新しいことを仕掛ける」ということに、なかなか踏み込めていませんでした。
お客様も「日本酒が好きな人」や「日本酒に詳しい人」というのが前提の業界です。
しかし、私たちがメインとしているお客様は、若い人たちや外国人の方々など、初めて日本酒を飲む人たちです。
彼らに日本酒について興味を持ってもらえるように、新しいことを仕掛け、業界自体を盛り上げていきたいと社員全員が考えています。

——採用選考に関して、特に気をつけていることは何でしょうか。

採用に関しては、私を含めた採用担当者が選考をします。最終的には代表と最終面接としてサシ飲みをすることが多いですね。

私自身、以前は人材系の会社にいたのですが、大学時代からの友人だった代表のビジョンに共感して、リカー・イノベーションに入社しました。やはり、お金ではなくビジョンに共感して、入社をしていただいているからこそ、採用のミスマッチも少なくなるのだと思います。

また、多くのベンチャー企業に共通していると思いますが、オールラウンダーなタイプよりも「エッジが効いている挑戦者タイプの人」や、常に「自分の場を自分で作っていける人」に来て欲しいですね。

リカー・イノベーションには、実際にそういった人間が集まっており、その理由としては、メディアやSNSで情報を発信し、「日本酒業界を盛り上げたい」というビジョンに共感してくれたリカー・イノベーションのファンが来ているからだと思います。

ITを積極的に駆使し、ファンを増やすことが採用に繋がる

様々な経歴をお持ちの社員の方が多いようですが、「お酒のビジネスを変え、新しい産業を創造する」というビジョンの共有で気をつけていることは何でしょうか。

東:ベンチャーというのは、スピード感が重要です。
IT系企業も使用しているチャットツールなどで、すぐに情報を伝達するようにしています。
例えば、「KURAND SAKE MARKETの浅草店では、この銘柄がよく呑まれているから、他店でも推していこう」というような感じですね。

リカー・イノベーションは、ITを積極的に使っています。飲食や酒屋でITを使うというのは、今まであまりなかったので、「新しい働き方」ということで共感してくれるスタッフは多くいます。


積極的にITを使っているということで、どのような利点が生まれたのでしょうか。

ウェブに関して言うと、SNSでは特にInstagramに力を入れています。ビジュアルでどう伝えるかというのは、気を配っています。また、TwitterやFacebookにコメントがあったら、すぐに対応できるように体制を整えています。

自社の情報だけを発信していると、自己満足になってしまいがちになるので、SNSを使ったコミュニケーションで気をつけているのは、「交流をする」ことですね。
店舗では、お客様がいらしたら「いらっしゃいませ」と声をかけますよね? 同じようにオンラインでもメッセージが来れば必ず返信して、ユーザーと交流をしています。

マーケティングの観点から、クラウドファンディングでKURAND SAKE MARKETの3号店である渋谷店への出資を募ったこともあります。
過去に飲食店がクラウドファンディングで資金を調達するという前例は少なく、結果的に「酒屋がクラウドファンディングで成功する」という実績を作る事ができ話題を集めることに成功しました。

メディアやSNSの運営、クラウドファンディングなどネット上で情報を発信することで、「おもしろいことをしている酒屋がある」と興味を持っていただくことが増えました。
結果として、利き酒師のクリスをはじめ、元杜氏や蔵元に務めていた人など、日本酒のプロがリカー・イノベーションに参加してくれています。

コンテンツマーケティングとサシ飲み。デジタルとアナログを使った採用で業界を変える人材を獲得

お酒と人は古くから深い付き合いがありますが、今後はどのような関係になっていくとお考えでしょうか。

東:弊社のホームページにも記載していますが、「WE MAKE A DIFFERENCE WITH SAKE」。つまり、「お酒を通して人々の人生に違いを作る」ということは、核となる部分なので一生をかけてやっていこうと考えています。

日本酒だけでなく、2016年2月18日に渋谷の道玄坂に梅酒・果実酒飲み比べのお店SHUGER MARKETをオープンするなど、今後も新しいな取り組みをもって、お酒で人々の生活に違いを作っていきたいですね。

アパレルの世界では、ファストファッション系の会社がファッション界のルールを変えてしまいました。
私たちも大御所と呼ばれるような企業に挑戦し、ルールや価値観を少しでも変えるゲームチェンジャーとなり、イノベーションを起こすのがスタートアップやベンチャーの役割の1つだと考えています。


採用に関しては、どのように強化していきたいとお考えでしょうか。

東:やはり、大事なのは「お酒にもっと価値を」というミッションに共感してくれる人。それと「ファンになってくれた人」と働きたいですね。

ファンになると「ここで働いてみたい」と思ってくれる人が増えてくるはずです。
メディアやSNSを運営していれば、応募をする前から会社に興味を持っていただけるので、今後も力を入れていきたいと考えています。

採用にWebを活用したコンテンツマーケティング的手法を導入していますが、最後は代表とのサシ飲みというアナログな部分も、人を相手に仕事をしている私たちには必要なことですね。


本記事は「キャリア採用ラボ」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。

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