JRグループが3月26日に実施するダイヤ改正で、山陽本線に岡山発下関行の普通列車(369M)が設定される。営業キロ384.7kmを7時間33分かけて走る普通列車となる。

現行の山陽本線普通371M(岡山発徳山行)。この日は「広島更新色」と呼ばれる塗装の115系3000番台による運行だった

山陽本線岡山~下関間はかつて長距離の快速・普通列車が多く設定され、ダイヤ改正で運行区間の短縮が進んだ後も、2015年3月ダイヤ改正まで岡山発新山口行の普通列車(371M)が残り、日本で最も長い距離を走る定期普通列車とされていた。この列車が昨年3月から岡山~徳山間に短縮されたことで、根室本線を走る普通列車2429D(滝川~釧路間308.4kmを8時間27分かけて走行)が日本最長距離の定期普通列車となっていた。

3月26日のダイヤ改正で、山陽本線に岡山発下関行の普通列車369Mを設定。これにより、走行距離において再び根室本線普通列車を上回ることになる。

369Mの岡山駅発車時刻は、ダイヤ改正前の普通371Mと同じ16時17分。平日と土休日で運行時刻が異なり、平日は広島駅19時9分着・19時14分発、土休日は広島駅19時5分着・19時13分発とされている。369Mの徳山駅到着時刻は平日・土休日ともに現行の371Mと同じ21時27分。ここから現行の普通3389Mと同じ時刻となり、徳山駅を22時0分に発車し、下関駅に23時50分に到着。下関駅23時51分発・小倉駅0時4分着の普通列車5239Mに接続する。

今回のダイヤ改正で、広島地区に227系が32両追加投入される

その他の山陽本線の快速・普通列車は、朝夕の一部列車を除き、岩国駅を境に分割されたダイヤとなっており、広島地区への新型車両227系の追加投入により、その傾向がより顕著に。今回のダイヤ改正で、山陽本線三原~岩国間と呉線・可部線全線の快速・普通列車が片側3ドアの車両に統一(臨時列車「瀬戸内マリンビュー」は除く)される。

土休日の山陽本線では、新たに227系の快速「シティライナー」が登場。広島~岩国間で日中時間帯に約30分間隔で運行され、うち下り2本が西条発岩国行(ともに西条駅を10時台に発車)となる。山陽本線における227系の運行区間も福山~徳山間に拡大される。

なお、これまで日本最長距離の定期普通列車とされていた根室本線2429Dは、3月26日のダイヤ改正で列車番号が2427Dに変更される。ダイヤ改正後の2427Dは滝川駅9時40分発・釧路駅18時1分着、運行時間は山陽本線普通369Mを上回る8時間21分となる。