マイナビはこのほど、「2017年卒マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」の結果を発表した。調査は2月8日~25日、2017年卒業予定のマイナビ会員、全国大学3年生及び大学院1年生のうち8,065名を対象に行われた。同調査は今年で5回目。

「就職活動のスケジュール変更があなたに与える影響について」

学生の半数以上「採用スケジュール変更はプラス」

2年連続となる就職活動時期の変更について、前年よりも「プラスに捉えている」(「どちらかといえば」を含む)という回答が15.1pt増の52.2%と、「マイナスに捉えている」(「どちらかといえば」を含む)の47.9%を上回る結果となった。

マイナスに捉える割合は、2013年卒(採用広報活動開始が10月から12月へ)が55.1%、2016年卒(採用広報活動開始が12月から3月へ・選考活動が4月から8月へ)が62.9%。過去2回の時期変更時はマイナスに捉える割合が高かったことから、今回の選考開始時期の変更については、学生の間で比較的好印象であることが分かる。

プラスに捉える理由1位は「短期間で就職活動が終わる」

「プラスとマイナスに働くと思うポイント」

プラスに捉える理由としては、就職環境の好転から早期に活動を終了できると考える学生が多いためか、「短期間で就職活動が終わる(66.7%)」、「(卒論等の)学業に費やせる期間が増える(44.0%)」などが上位を占めた。

また「暑い時期に活動しなくて済む(28.7%)」や、「落ち着いて夏休みを過ごせる(27.6%)」など、夏季休暇期間にピークが重複しないことに対する安堵感を示す項目も多く選ばれている。

マイナスに捉える理由としては、「面接・選考の時期が集中・重複する」が70.9%で、2016年卒と同じ理由がトップとなった。また、広報活動期間の短縮による影響で「筆記試験やESなどの準備期間が減る」が 52.7%と、短期間での活動となるため、準備不足への懸念がうかがえる。

希望する広報開始時期は「10~12月」、選考開始時期は「4月」

「希望する開始時期」

学生がどのような日程を希望しているのか聞いたところ、広報開始時期(エントリー受付開始)は「10~12月」が 21.1%で最多に。ここ2年続いた「3月」が 14.6%と続いた。

選考開始時期に関しては「4月」が15.9%と最多で、次いで「3月」が 13.7%となった。前年の選考開始時期の「8月」は 7.1%、今年の「6月」は 11.6%とやや低く、早期の選考開始を希望する学生の割合が高い結果となった。

インターンシップ参加率は約6割、参加時期は12月・1月が増加

「インターンシップ参加率と平均参加社数」

「インターンシップ参加時期」

「インターンシップに参加した」学生は前年比 3.9pt増の62.1%と、6割を超えたものの微増にとどまった。

ただ、参加した学生の参加社数分布を見ると、「5社以上」の割合が前年比3.1pt増の16.0%となるなど、一部の学生において、より積極的に参加する傾向が見られる。参加時期は 2016 年卒の選考開始時期と重複した「8 月」が 37.2%で前年より 2.1pt 減少した一方で、「12 月」から「1 月」にかけての参加割合が上昇している(12月: 前年比 6.1pt増の24.0%/1月: 前年比8.8pt増の31.1%)。

「学内ガイダンスに参加」や「就職情報サイトに登録」など、インターンシップ以外の就活準備の開始時期は「10月以降」が前年比7.3pt増の57.4%で、全般的な活動は比較的遅めに準備を始めたようだ。