由利高原鉄道は30日から、同社の線路で達成されたギネス世界記録にちなんだ「エボルタ電池鉄道」ラッピング車両による運行を開始する。

「エボルタ電池鉄道」ラッピング車両イメージ

この記録は、市販の乾電池を動力とした鉄道車両で世界最長距離の走行を達成したというもの。工業高校の生徒が制作した重さ約1.1トンの車両を由利高原鉄道鳥海山ろく線の線路上に設置し、パナソニックの乾電池「エボルタ」600本を動力として走行。2時間47分かけて22.615kmを走りきり、ギネス世界記録に認定された。

3月30日から運行されるラッピング車両は、このときに使用された車両を再現したデザインに。緑色の車体に大きな鳥海山を描いた外観で走行していたYR2002号車のラッピングを変更し、「エボルタ電池鉄道」ラッピング車両として運行する。

運行初日の3月30日9時45分から、羽後本荘駅4番ホームで出発式を開催。出発式終了後に発車する羽後本荘駅9時56分発の臨時便は、一般の乗車はできないものの、車両の撮影などは可能となっている。一般に乗車できる列車は矢島駅10時46分発からとなる。