ユニアデックスは3月17日、日本ユニシスグループが提供するクラウドサービス「U-Cloud」と他基盤間のデータ連係を実現する「U-DataExchangeサービス」を提供開始した。同サービスは、クラウド基盤「U-Cloud IaaS」とデータ連携ソフトウェア「」をパッケージ化してサービスとして提供するもの。

「U-DataExchangeサービス」の概要図

同社の顧客企業においては、販売管理や在庫管理などの基幹系システムはクラウド基盤「U-Cloud IaaS」を利用し、営業支援などの分析系システムは他社のSaaSを利用するような場合、基幹系システムと分析系システムの間でデータを連係させる仕組み作りが必要となり、複雑なプログラム開発が発生し、コストと時間を要していたという。

同サービスは、こうしたデータを連係させる仕組み作りを提供するもの。「U-Cloud」上で稼働するシステムと他の基盤環境にあるシステム間で、異なるデータ形式の変換を容易な操作で利用することを可能にする。

具体的には、データ連係を行いたいシステム間に、変換元と変換先(データベース、アプリケーション、ファイル、ネットワークなど)に応じたアダプタを用意することで、既存のシステムに手を加えることなく、データ形式を変換する。データベース用アダプタとしてはOracle Databaseなどに対応したものが、ファイル用アダプタとしてはCSVやXMLなどに対応したものが標準で提供される。

また、データ連係処理やデータ形式の変換処理もGUIで簡単に設計できるため、データ連係に関わるシステム開発費を大幅に削減できるとしている。

価格は、初期費用が15万円から、月額標準セット(基本的なデータ連携アダプタセットの利用が可能、平日9時17時の問い合わせ、障害対応)の料金が月額21万円からとなっている(いずれも税別)。