三井製糖はこのほど、ニュートリーと共同で栄養調整食品「ニュートリーコンク」の味質および消化特性を向上するリニューアルを実施した。同製品は3月28日から、ニュートリーの通信販売などで順次、販売開始する。

「ニュートリーコンク2.5」(左から200mL、1,000mL)

ニュートリーでは2012年からがんや透析、高齢などにより食欲や咀嚼(そしゃく)能力が衰えた人向けの少量高栄養型栄養調整食品「ニュートリーコンク2.5」を販売している。同商品は、嚥下(えんげ)食やミキサー食、ドリンク食などに混ぜることで容易にカロリーアップができる製品で、医療現場や介護の現場で利用されているという。

このほど「ニュートリーコンク2.5」に三井製糖が販売する「パラチノース」および「さとうきび抽出物」を配合するリニューアルを実施した。パラチノースははちみつ中に微量に含まれる天然の糖質で、小腸での分解速度が砂糖に比べて約5倍遅く、ゆっくり消化吸収される。

今回のリニューアルでは、「パラチノース」を同商品の全糖質の15%以上配合。これにより、同商品は糖質をゆっくり消化吸収する「スローカロリー」の考えにのっとり開発された「スローカロリープロジェクト」賛同製品となる。

小腸での分解速度が砂糖に比べて約5倍遅く、ゆっくり消化吸収される(イメージ)

リニューアルにより、従来品と比較して約50%の甘さ低減(三井製糖調べ)と、約65%(同)の雑味低減を実現。甘さと雑味が減ったため、素材の味を損なわずにカロリーアップすることが可能になったという。バランスのとれたエネルギー比率で、ビタミン・ミネラルもしっかり補給できる。

価格は6,480円(1,000mL×6/ケース)、7,632円(200mL×24/ケース)。いずれも税込。