ハイブリッドタイプ

大日本印刷(以下:DNP)は3月16日、太陽光発電、風力発電、蓄電池を組み合わせた自然エネルギーシステムを搭載した、省エネルギー型のデジタルサイネージを4月1日より発売すると発表した。

風力発電と太陽光発電を搭載したハイブリッドタイプと太陽光発電のみのスタンダードタイプの2種類をラインアップしている。 価格(税別)は、ハイブリッドタイプが850万円、スタンダードタイプが550万円。

新たに発売する省エネルギー型のデジタルサイネージは、平常時は、商業電源と自然エネルギーから発電した電気を併用して使用し、停電時には、自然エネルギーと蓄電池の電力を用いて情報を発信する。ハイブリッドタイプの場合、液晶ディスプレイは停電後約4時間稼働する。また、電子ペーパーは蓄電池と自然エネルギーを利用して情報を表示し、自然エネルギーによる発電量がゼロの場合でも約3日間情報を表示するという。

また、ハイブリッドタイプは、DNPが開発したスマートフォンなどのモバイル端末向けの情報配信端末「プチポルタ」を搭載しており(スタンダードタイプもオプションで搭載可)、スマートフォンや携帯電話をかざすだけでURLを取得してサイトへの誘導ができるため、安否確認サイトを設定することで災害時の安否確認が可能になる。

新製品は、平常時は企業の広告や地域情報、防災に役立つ情報を発信するデジタルサイネージとして、災害発生時には、緊急地震速報や避難場所の告知、被災情報や安否情報、インフラや交通機関の運行情報、最新のニュースや天気予報などの生活者関連情報を適時発信することが可能な情報発信ステーションとして活用できるという。

サイネージには防犯カメラを取り付けることも可能で、安心安全な街づくりに貢献できるという。また、オプションで、Wi-Fiスポットを搭載することも可能。

今後DNPは、安心安全な街づくりを目指して公共施設、公園、学校などの避難指定場所や人々が多く集まる商業施設、街中での人通りの多い道路、オフィス、工場、マンションなどの敷地に本サイネージの設置を提案し、情報配信や運営等の関連費用も含めて2020年までに8億円の売上げを目指す。