デルは3月14日、クラウドクライアントコンピューティングポートフォリオにおいて「Dell Wyse ThinOS 8.2」と「Dell Appliance for Wyse - Citrix」の最新バージョンをリリースした。

Dell Wyse ThinOS 8.2は、デスクトップ仮想化プロトコルを提供するシンクライアント・ソフトウェアの最新版。Microsoft Skype for Business、Lync 2010、Lync 2013をサポートするCitrix HDX RealTime Optimization Pack 1.8は、新しいThinOS 8.2とともに使用可能で、最適化されたアーキテクチャにおいて、クリアで高解像度の音声・ビデオ会議を実現するという。

ユーザーは、ほかのLyncやSkype for Businessのユーザーに加え、異なる規格のビデオ・デスクトップや会議室のマルチポイント・コントロール・ユニット(MCU)システムとも、ビデオ会議および電話会議に参加できる。また、Wyse 5010/7010/5040 AIO with ThinOS、Wyse 5010、5040 AIO with PCoIPを含む既存のデルWyseシンクライアントにインストールが可能だ。

加えて、音声・ビデオ処理はサーバからエンドユーザーのデバイスや端末にオフロードされ、サーバ、ネットワークの拡張性に影響を及ぼさずに音声・ビデオ画像の品質を最適化するとしている。

一方、Dell Appliance for Wyse – Citrixは、ロバスト(堅牢)なデスクトップ仮想化アプライアンスに対し、新たに拡張性を加えている。このアプライアンスは5000ユーザー(検証済み)まで拡張可能で、小規模企業がCitrix XenDesktopを購入し、活用、拡大、管理する場合に容易な導入方法の1つだという。

大企業では、CitrixベースのVDI環境を実証する(PoC)場合や、大規模導入に先駆けてパイロット環境を構築する場合に理想的なプラットフォームの選択肢となるとしている。

VDIアプライアンスは、基本的なIT管理およびエンドユーザーサポートスキルを備える担当者が、短時間でのアプライアンス基本設定や、Citrix環境内でアプライアンスあたり2時間でのデスクトッププロビジョニングおよびインストールを完了することを可能にする「クイックスタート・ツール」を企業に提供。

同ソリューションは企業や学校において小規模からスタートし、既存の情報システム部門のスタッフが管理を続けつつ、容易に拡張型インフラのインストールの実現を支援するという。