ソフトバンク・テクノロジー(SBT)は3月10日、Microsoft AzureとMicrosoft Azure IoT Hub、Azure SQL Data Warehouse、Azure Machine Learningなどを組み合わせてIoTプラットフォームを構築する「IoT構築サービス」の提供を開始した。

「IoT構築サービス」のイメージ

国内IoT市場は、2014年~2020年まで年間平均成長率16.9%で成長し、2020年には13兆円を超えると調査結果も出ており、民間企業・官公庁において、さまざまなセンサやデバイスから集積したビッグデータの活用に期待が高まっている。その一方、IoT分野にチャレンジしようとする企業にとっては、IoTの基盤構築に必要な期間とコストがハードルになっている。

例えば、製造業において工場内のセンサデータを可視し、解析結果をフィードバックする仕組みの構築には、1億円以上の初期費用がかかる(SBT試算)。しかし、Microsoft AzureとMicrosoft Power BIの組み合わせで実現した場合、コストは初期費用が50%程度、運用費用が6分の1程度で済み、IoTを利用した価値創出の仕組みを短期間で構築できるという。

今回、SBTはコストメリットや構築スピード、柔軟性に着目し、Microsoft Azure IoT HubでIoTデバイスと双方向通信を確立し、SQL Data WarehouseとAzure Machine Learningにデータを蓄積・解析するなど、Microsoft Azureを使用したIoTプラットフォーム(Azure IoT)を構築する「IoT構築サービス」を開始。Azure IoTには容易に既存のデバイスも新しいデバイスもつなげることを可能としている。

IoT Platform on Microsoft Azureのイメージ

また、Azure IoTにデバイスをつなげることで、これまでのビジネスで収集した既存データとデバイスから収集したデータを統合し、意思決定の強化や新しい洞察(インサイト)や将来予測を可能にする。

SBTは新サービスの提供により、企業のIoTへの取り組み推進を支援し、提供費用は個別見積、3年で50社への提供を目指す。