MMD研究所は3月11日、電子書籍を利用している20歳~59歳の男女442人を対象に実施した「2016年電子書籍に関する利用実態調査」の結果を公表した。同調査は、2月29日から3月2日にかけて実施されたものとなる。

調査の結果、電子書籍を最もよく利用する端末は、全体ではスマートフォンが33.7%、タブレットが29.6%だった。男女別では、男性の最多は36.8%のタブレットだったのに対して、女性ではスマートフォンが42.8%を占めている。

電子書籍を最もよく利用する端末

利用している電子書籍ストアやアプリを尋ねると、男女とも上位3位はKindle、楽天kobo、iBooksの順となった。4位以下を見ると、男性ではReader Store、honto、eBookJapan、女性ではLINE マンガ、Renta!、Yahoo!ブックストアの順となった。

男性が利用している電子書籍ストア/アプリ(複数回答、上位10位まで)

女性が利用している電子書籍ストア/アプリ(複数回答、上位10位まで)

電子書籍ストアやアプリで経験したことでは、「期間限定の無料配信」が31.9%と最多であり、以下「無料で試し読みをした後に購入」(30.8%)、「期間限定の対象書籍を割引価格で購入」(26.2%)と続く。

電子書籍ストアやアプリで経験したこと(複数回答)

電子書籍ストアやアプリを利用している理由については、「電子書籍の数が豊富だから」が48.0%と最も多く、以下「ポイントや割引など特典がお得だから」(35.1%)、「無料で読める書籍が豊富だから」(34.4%)の順だった。

電子書籍ストア/アプリを利用している理由(複数回答)

上位のストア別に比較すると、KindleとiBooksのユーザーでは「電子書籍の数が豊富だから」が、楽天koboユーザーでは「ポイントや割引など特典がお得だから」が、それぞれ最も多い結果となった。