4年連続140試合以上出場 安定感でチームを支える中日・大島

 

4年連続で140試合以上出場する中日の大島洋平

◆ 玄人好みの選手が多い中日

 立浪、今中、井端、荒木、岩瀬、山本昌。

 中日で活躍する選手はいわゆる玄人好みの名前が並ぶ。これらの選手に共通するのが、成し遂げた記録の偉大さと比べると、世間での注目度が足りない気がするということ。一言でいうと、派手さがないのである。

 実力は高いのに、地味。野球臭さがする選手が多いのが中日というチームかもしれない。今の中日で、そういった意味から「中日らしい」選手と言えるのが、大島洋平ではないだろうか。

 大学、社会人野球を経て2009年ドラフト5位で中日に入団。愛知の享栄高校出身の大島にとっては地元への凱旋というかたちだが、その時点で結婚もし、子供もいた大島にとっては安定した社会人野球という場所を捨て、プロの世界に飛び込むことはかなりの覚悟を要しただろう。

 その覚悟もあってか、1年目から当時の落合監督に守備力での評価をもらい、センターで開幕スタメンの座をつかむ。しかしコンスタントな活躍はできず、出場試合数も、2010年104試合、2011年96試合と、規定打席にも達しない状態が続き、年間を通しての一軍定着、レギュラー獲得とまではいかなかった。チームが2年連続のリーグ優勝で盛り上がるなか、プロ入り2年目とはいえ、社会人出身の大島にとって余裕はなかった。

 そんな大島がブレイクしたのがプロ3年目となる2012年だ。プロ入り後初の全試合出場を果たしただけでなく、打率.310でリーグ3位、安打数も172でその年の最多安打173から1本少ないだけという好成績を残す。それだけでなく、32盗塁で盗塁王も獲得。シーズンオフには侍ジャパンにも初選出され、年俸も推定で前年から3倍増の7500万円に大幅アップした。

◆ 4年連続140試合以上出場した選手は少ない

 そこから昨年までの3年間、打撃成績、盗塁数ともに1年ごとに上下はするものの、ここで注目したいのは、2012年からの4年間連続で140試合以上出場を果たしている点である。直近の2年間をみると、連続で140試合以上出場した選手は、セ・リーグで9人(鳥谷敬、ゴメス、マートン、菊池涼介、丸佳浩、山田哲人、川端慎吾、雄平、大島)、パ・リーグではたったの5人(今宮健太、李大浩、鈴木大地、栗山巧、中田翔)。その中で、2012年から4年間連続となると、2005年から11年間連続全試合出場記録を更新中の鳥谷を別格とすると、オリックス時代の2年間と合わせて4年連続となる李大浩と大島だけである。

 巨人の坂本と村田は2014年までそれぞれ7年と5年連続で140試合以上出場してきて、ちょうど昨シーズンで途切れていたりするので、もちろんこのデータだけで測れるものではないが、各球団の名選手をもってしても何年も連続でスタメンに定着し続けることが難しいことは明らかだ。

 ここ3年、チームがBクラスに沈んでいるということもあり、数字ほどは注目されていない感のある大島だが、チームからの信頼と期待は、今オフの契約更改で感じられた。

 成績のわりに年俸のアップ額が少ないと何度もサイン保留した2014年より、打撃成績が悪かったにも関わらず、今年は推定で9000万と大幅アップとなった。2012年当時指摘されていた、安打数のわりに打点が少なすぎる点と、盗塁数に比例して多い盗塁死の数も、年々改善され、最高で3本だった本塁打数も昨年は6本とプロ入り最高の本数を記録したことも評価されたのだろう。

 観客動員数も思うように伸びず、チームの台所事情が決して良くはない中で、大島のような選手が1億円を突破できるかどうかで、プロ野球の将来がみえてくるのかもしれない。


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